温泉コラム


温泉の好み
さまざまな泉質があります。
同じ顔の人がいないように泉質も千差万別。微妙に成分が違うのです。
個人の趣味趣向により、好みも異なります。
ですから、「ココの温泉が良いよ」と進められて期待して行ったのにガッカリ・・・
なんてこともたまにありますね。
これは人それぞれ好みの違いがあるのでしかたがないです。

温泉をあまり理解していない人は、湯の花が浮いていたり、色がついている温泉を嫌う傾向にあります。
湯の花を垢と勘違いしたり・掃除していないと思うと感じるからです。つまり、不潔と言イメージでしょうか。
また、色つきは温泉はタオルに色が染まるから嫌って言う人もいます。
それら一部の人の抗議で、せっかくいい温泉も濾したり循環したりして、無色の味気ない温泉になってしまう場合があります。
経営者はお客様が一番怖いからです・・・
そうやって、変わり果てた温泉の方が良いと言う人もいるのですから、好みとはさまざまです。
ゑびら温泉では、本来の温泉を大切にしたいと考えております。

えびらは温めの温泉が好みです。そして掛け流し(湯が湯舟からあふれていること)が好きです。
しかし、それ以外でもいいと感じる温泉は好みに当てはまらなくても良いと評価しますよ。
えびらは、お湯をメインとし評価してきました。お湯の扱い方もふくみますね。
ですから、浴室が汚くても良い物は良いとして判断する派です(笑)
あと、野湯よりはちゃんとした入浴施設がある方がいいかな。

温泉の温度についてです。
大きく分けて関西人は温湯好きな人が多いと思います。
関東の人は熱いのが好きなようですね。
江戸っ子はやはり熱いのが良いのでしょうか?
東北や北海道は熱いお湯が多く、えびらは難儀します(笑)
入れないところもあったりしますからネェ。もちろん温いところもありますよ。
気温が低い所では高温じゃないと温まらないのでしょうね。
これも好み?

では、温泉にまつわる話をお楽しみください・・・
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立ちくらみ
皆さんは温泉やお風呂で、立ちくらみを起こした事はないでしょうか?
えびらは有ります。逆に、くらくらを楽しんだりして(笑)
さて、立ちくらみ(脳貧血)はなぜ起こるのでしょうか。
簡単に言うと、脳に血が足りなくなるからです。
小学校の朝礼でバタリと倒れる子がいたのもそれが原因です。

お風呂で貧血? 健康なのに?
これはお風呂によるものです。健康の問題では有りません。
おおまかになぜ起こるか説明しましょう。

お風呂に入るために服を脱ぎます。
そこで、肌寒く感じると鳥はだが立ち、体温を守るため血管が収縮します。
そのため、血圧が一時的に上昇します。
お年寄りの事故の多くは脱衣場で、この血圧上昇で脳溢血などです。
予防策として、脱衣所の保温が有効です。

お風呂に入ると、湯温で一時的に血管が拡張。血流が増加します。
通常は血管が一時的に拡張すると、下半身に血液が寄ってしまうので脳には血液が不足します。
しかし、お湯に浸かる行為が、体表面を圧迫(静水圧といいます)し血液を押し上げます。
これで、血液に加わる力は±0状態ですので何も起こりません。

お湯はたいてい体温よりも高いため、長く浸かれば浸かるほど、体温が上昇します。
それを抑制するため、血管は拡張します。
この状態で急激に立ち上がると立ちくらみが生じます。
血管が拡張しているにもかかわらず、水から出ると水圧がなくなり血液が一気に下に下りるのです。
当然、血液が少なくなった脳は貧血状態・・・
目の前が暗くなりフラフラします。
こうなったら、すぐさましゃがみ込みましょう。
ようは、脳に血液を行くようにすればいいのです。

脳貧血の事故を防ぐためにも、急激な動作をさけ一呼吸おきゆっく行動してください。
そうする事で、体が体表面の変化を察知し順応するからです。

では、みなさん安全な入浴を。
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マイナスイオン
最近、マイナスイオンという言葉を耳にすることが多いと思います。
イオンとは、電気を帯びた微粒子。
マイナスとプラスのイオンから成り立っています。
通常はイオン状態にはならないのですが、外部刺激により簡単にプラスとマイナスのイオンを作ってしまいます。

プラスイオンは老化や酸化、腐敗といった現象に関与する物質です。
金属が錆びるのも、物が腐るのも皺が増えるのもプラスイオン(活性酸素)の仕業です。
プラスイオンが発生する原因は、紫外線や電磁波・排気ガス・食物・ストレス等です。
現代社会の電子機器の氾濫や空気の汚染がプラスイオンを作ってしまいます。
一方、マイナスイオンは自然環境に多く存在します。
森林や高原、水辺などに多く、良くない作用をもたらすプラスイオンを封じ込める効果があります。
マイナスイオンの良い効果にはこれらがあります。
リラックス効果・自律神経の調節・ストレス緩和・新陳代謝の促進・抗酸化作用・免疫力UP・集中力UP・血行促進・血液浄化・血液のアルカリ化・鎮静作用・老化防止・老廃物質の排出などです。
驚くことに、温泉入浴時の効果とかぶる事が多いのですね。
案外、温泉効果はマイナスイオンの賜物かもしれません。

身近な使われ方として、食品に添加されている酸化防止剤のビタミンCやビタミンEがあります。
これは、ビタミンC・Eが余分にマイナス電子を持っているため、酸化しようとする活性酸素と結び付き中和するからです。
その他に、ベータカロチンもそれに当たります。
ですから、ビタミンC・E、ベータカロチン(マイナスイオン)を摂取する事でいくらかは老化防止に役立ちます。
近年、病院などでも院内のマイナスイオン量を多く成るようにしたり、マイナスイオン水作るなどして、患者の自己免疫力UPをはかるところもあるようです。

水の流れる滝や噴水の周りにはマイナスイオンが多く存在しています。
水分子同士がぶつかり合い、その刺激で水分子から電子が飛び出すからです。
こうして、水辺にはマイナスイオンが多くなります。この現象をレナード現象と言います。
水分が霧状になる事でもマイナスイオンが生じます。
マイナスイオンを簡単に得ようと思えば、霧吹きで水を吹くと良いでしょう。
また、水に刺激を与えれば良いので、水面を叩いてもマイナスイオンは出ます。
風呂や温泉でも、シャワーや打たせ湯、霧状の湯気がありますので、マイナスイオンは多く存在しています。
しかし、困った事があります。
水や水蒸気はマイナスイオンを生む一方、吸着効果もあります。つまり、中和したり、プラスイオンに変換したりしてしまうのです。
湿度が多い所、締め切ったマンションや換気のされない浴室では、マイナスイオンがいっせいにプラスイオンに変化します。
湿度80%に成ると水のクラスター(粒)が大きくなるため、マイナスイオンがプラスイオンに変化するようです。
これまでに、温泉や風呂の締め切った内風呂でムッとした嫌な感じを味わった事はないでしょうか。
なんだか気分が良くない・・・そういう感じがそうです。
嫌な感じのする所にはプラスイオンが満ちていると思っていいでしょう。
梅雨時の気持ちが晴れないのもプラスイオンの影響です。
一方、カラットした空気のすがすがしさを感じる所にはマイナスイオンが多く存在しています。
締め切られムッとする状態の湯船は、換気を心がけましょう。換気出来ればの話ですがね・・・
外気が入る事にで湿度が低下し、マイナスイオンが増加する事で心地よい気分を感じる事が出来るでしょう。
締め切った部屋でも同じ事で、換気をしてやるとモヤモヤ感が薄れ良い気分になると思います。
湿度の観点から、お風呂場で一番良い場所は露天風呂ではないでしょうか。
絶えず新鮮な空気がやってくるので、マイナスイオンが損なわれることなく、湯気からはマイナスイオンが製造され続けますからねぇ。

一般風呂よりも、温泉の方がイオンの発生が多いようです。
イオン化は外部刺激によると最初に書きましたが、温泉地や温泉の成分も刺激を生みます。
温泉形成の鉱物地帯の刺激や放射線が良い効果を発揮します。
たとえば、ラジウム泉の放射能は空気中の水分と反応してマイナスイオンを生みます。
その他にも、酸性泉・硫黄泉・硫酸塩泉は、マイナスイオンを多く作り出す泉質です。
それらの泉質は、マイナスイオンの作用効果と温泉の効能とがダブっている気がしますね。
温泉にリウマチが良いのも、温効果の他にマイナスイオンの鎮痛効果もあると思われます。

さて、効率よくマイナスイオンを得るにはポイントがあります。
自然の滝近辺にマイナスイオンが多いようですが、近くに滝がある人は少ないでしょう。
たいていの地域では、明け方にマイナスイオン数が多くなります。
朝をすがすがしく感じるのは原因の一つはこれです。
早朝の散歩なんで気持ちいい事でしょうね。
お風呂で効率よくマイナスイオンを摂取できる場所があります。
先にも述べましたが露天風呂です。
打たせ湯の近くなどはさらに良いでしょうね。
水面近くでは湯気があるため中和現象でマイナスイオンは少ないです。
しかし水面より40cmくらい上にですと、湯気も少なくなりマイナスイオンが多く存在します。
40cmとい高さから、半身浴がベストではないでしょうか。
イオンの吸収は呼吸からはもちろんの事、皮膚からも行われますので温泉に行くだけで、体にい効果が現れる事でしょう。
家庭のお風呂でも、もちろんマイナスイオンは発生します。
しかし、面積と湿度の関係ですぐにイオンはプラスになってしまいます。
ですから、窓を開けてシャワーする工夫が必要です。

温泉でマイナスイオンを一杯吸い込んで、体と心の掃除とリフレッシュをしてくださいね。
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温泉分析書を見よう その1
温泉に行くと、脱衣所あたりに温泉の成分が書かれた表があります。
これは温泉分析書といいまして、温泉の身分証明書みたいなものです。
 温泉法という法律があり、それにより温泉成分・禁忌症(温泉浴にむかない状態)・入浴又は飲用上の注意の掲示が義務付けられています。
しかし、罰則規定がないため掲示していないところも多いです。
 温泉分析書は一度検査すれば良いのですが、温泉も生き物。
厳密に言えば毎日表情が違うものです。
調子がいい時もあれば、わるい時もあり、何年もたつと成分に変化が生じます。ですから、温泉主は定期的な検査をするべきです。
 製作年の古い物はあまり信用できませんが、目安には成りますので入浴前や浴後に眺めて見てはいかがでしょうか。

@源泉名
源泉の名前と湧出住所が書かれています。
温泉巡りをされている方には、同じ温泉地でも源泉名が違うと別のお湯としてカウントする人もいらっしゃいます。
例えば、別府温泉と言っても、源泉は無数にあるのです。
もちろん、温泉井戸が違うと泉質も微妙に違ってくるので、隣り合っている温泉でも別物と判断しても良いと思います。
 湧出住所は入浴施設と同じか近い番地なら良いのですが、まったく違う場合があります。
それの意味する事は、引き湯かローリー輸送していると言うこと。
どこのお湯なのか是非とも見ておきたいところです。
○○温泉と名乗っていても、実は××温泉のお湯だったなんて事がありますからね。

A源泉温度 
温泉水の温度です。
湧き出た所の温度を書くのが普通ですが、地下での温度を書いているところもあるようです。
地下で暖かくても地上にあがってくるまでに冷えてしまいますからね。
循環しているかの目安にも成ります。
源泉が熱ければ、加熱する必要はないのです。
高温泉で湯船の吸い込み口から吸い込みが確認されれ間違いなく循環です。
逆に源泉が冷たければ加熱する必要がありますよね。
このようなことが推測できます。
温泉水の扱いの良い宿や施設を探す場合、なるべく源泉温度が40度以上の所が良いでしょう。
非加熱・掛け流しに出会える可能性が高く成りますからね。

B湧出量
一分間にどれだけ温泉が湧いているか分かります。
少なければ、循環せざるを得ないと言うことに成ります。
浴槽に新鮮な温泉を入れるには、一分間に1リットルではぜんぜん足りません。
男女で2分割する事を考えるとかなりの量がないと掛け流しには出来ないのです。
湯量は多ければ多いほど良いのです。
 それと、ポンプで汲んでいるのか、自然に湧いているのかも分かりますよね。

C成分
温泉にはいろいろの成分があります。
それらの組み合わせで成分名が決まるのです。
最初は何がなんだか分からないと思いますが、温泉に入る前に成分名を確認し、浴室でもお湯の確認し照合する事で、大体の泉質判断が出来るように成ってきます。
気をつけて何箇所か行くうちに分かるように成ると思います。

簡単に温泉分析書の見方を書きましたが、表を見るだけでもここの温泉はどうなのかが見えてくるので、なるべく温泉に行ったときには見るようにしましょう。
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湯冷めを防ごう
温泉でほっこり温まっても、湯冷めしては台無しです。
と言う事で、今回は湯冷め防止方です。

湯冷めしないには、お風呂でよく温まることです。
しかし、暖まるにもいろいろあります。
勘違いするのは高温の湯に入った時。
「熱い湯はあったまるなぁー」
という人もいますが、実は芯から暖まっていない場合があります。
熱い湯に入ると、最初に暖まるのは体表です。
しばらくすると、皮膚が赤く染まってきますね。
これは、毛細血管が拡張し、血液が体表面に集まってくるからです。
この状態で暖まったまったと短時間でお風呂から出てしまうと、思ったほど体は暖まってはいないのです。
血液の量は一定ですから、体表面に血液が集まれば自然と体内は血液が少ない状態になってしまいます。
ですから、せっかく暖められた血液も体の内部には熱をあまり届けていないので芯から暖まった状態ではありません。
しかし、体表面は熱く、汗が噴出すので扇風機や空調で体を冷やしていくと、体表面が冷えるころには体もすっかり冷えてしまうのです。
逆に温めの湯にじっくり入るとどうでしょうか。
40℃〜体温以上の湯に入ると「温いなぁー」と言う気がします。
しかし、じっくりと入ることで体は確実に湯の温度まで暖まります。
高温浴のように血液が一時的に局所に集まらないので、内部にも血液が行き渡り芯からも温まるからです。
ポイントはじっくり入ること。
この時、血液は徐々に温められ、暖まった血液は体中を駆け巡ります。
お湯が温いのですから、なかなか暖まらない感じがするのでついつい長湯になってしまうのです。
こうして、体は熱を蓄えていくのです。
半身浴でも汗が噴出すのは、下半身で暖められた血液が循環しているからなのです。

さて、温泉にもいろいろあります。
温まる泉質のものや冷えるものです。
詳しくは改めて書くとして、炭酸泉や食塩泉は体を温めてくれます。
逆に、重曹泉は冷えの湯と呼ばれ、浴後は清涼感が得られます。
これは、湯の温度とは別にこれらの作用が生じるのです。
温泉の神秘ですね。

話を元に戻します。
どうしても熱い湯じゃないとお風呂に入った気がしないと言う人もいると思います。
その人はこうすればいいですよ。
湯上りに、冷水を足元に掛けましょう。
それで良いのです。
広がった血管は冷たい物と接すると、熱を逃がすまいと血管が収縮します。
収縮した血管は、温まった血液を体の内部へと押しやると共に、熱の放出を防いでくれるのです。
この方法は、冷え症の人にも有効的ですよ。

まあ、湯上りは湯冷めしないように、裸でうろうろしないのが一番ですがね
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ゑびら温泉 http://www2.sensyu.ne.jp/b-unit/