生前贈与

生きているうちに子供たちに財産を贈与する生前贈与。
相続のときに正味財産を減らすために活用される贈与税は相続税より税率が高く、その活
用枠は限られています。無計画な贈与は返って増税になりかねません。生前贈与は数年に
わたる計画性を持って行うことが必要です。

1:贈与税の基礎控除(年間子供一人あたり60万円)×贈与年数
5人の子供に対して毎年60万円づつ、20年間にわたり贈与すると
60万円×5×20=6000万円
6000万円の財産が相続税から控除されます。

2:毎年150万円(基礎控除後)までの税率は10%でお得
100万円の贈与額には基礎控除後の40万円に対して、10%の税率の4万円でOK

ここでポイント
贈与はその事実確認が非常に厳しいものです。確実に贈与したという証拠を示さなければ
なりません。そのためにも上記2の方法は有効です。

最近、資金の流動性の悪化問題に関連して贈与税の税率の高さが問題視されています。
贈与税をなくし相続税の一本化を図ろうとしているようですが、税率の一本化程度で活性化
がなされるとは思えないのですが・・・。


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