「おはぎ」とは、萩の季節、秋の彼岸に食べるものの事で、
あずきの粒をその季節に咲く萩にに見立てたものである。
「ぼたもち」は、牡丹の季節、春の彼岸に食べるものの事で、
あずきの粒をその季節に咲く牡丹に見立てたものなのである。
まず、何故牡丹の方にだけ餅が付いたのか?
その由来は、「倭漢三才図会」*1(わかんさんさいずえ)に
「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」とあり、
牡丹餅がぼたもちになり、萩を丁寧に言っておはぎになったというのが、最も一般的な説である。
* 1『倭漢三才図会』1713年年(正徳3年年)
中国の三菜図会の編集に習ってできた本邦最初の百科事典である。
著編者・・・寺島良安