2009年1月2日、年老いた母親が家に泊まりに来るのを知りながら、早朝に家を発つ。お参りと風景を楽しみに、いざ比叡山へ。今日は坂本ケーブルを使わずに歩いて登るぞという意気込みであった。比叡山坂本駅を下車、山はうっすら雪化粧。町並みを歩いていくと、霙が激しく降ってきた。羽毛のジャンパーも濡れてきた。ケーブル口横から登っていく。かなり険しい。そのうち、霙が雪に変わり、激しくなってきた。だんだんと積もりだし、銀幕の世界に入ってしまった。「雪がしんしん積もります」と歌にあったが、本当にしんしんと言う音が聞こえるかのように」。約3時間かけて、登りきった。その間、人には3人しか出会わなかった。そろそろ終わりかなと思ったとたんに、右側にコンクリートの壁が出てきた。延暦寺会館だった。休憩を取り東塔へ。焚き火がいくつもあり、濡れたジャンパーを乾かす。正月2日の充実した時間を過ごすことができた。
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