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アレルギー性疾患 | ||||||||||
花粉症とは、簡単に言えば花粉によって起こるアレルギー性の病気です。花粉が鼻や目に入り、粘膜についてアレル ギー反応を起こすのです。 鼻に入った場合は、アレルギー性鼻炎を起こして、鼻水やくしゃみが出たり、鼻が詰ま ったりします。 目に入るとアレルギー性結膜炎を起こして、目が充血して痒くなったり 、涙が出てきます。 時には、喉がいがらっぽくなったり、ひどくなると気管支喘息の発作が起こることも あります。花粉症の犯人として真っ先に槍玉に上げられるのが杉花粉ですが、実際は 杉だけが犯人ではありません。ヒノキやサワラ、松などの花粉でおこる花粉症もあり ます。 杉花粉症は2月から4月、ヒノキや松の花粉は4月から5月にかけて、ブタ草やヨモギは 7月から10月ぐらいにかけて飛びますから花粉症の季節も春だけとは限らないので す。 |
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アレルギーとは
この異常反応が起きると、特定の細胞(肥満細胞)が刺激され、身体に有害な化学伝達物質(ヒスタミンなど)が放 出されてしまう。これが皮膚に作用するとアトピー性皮膚炎、鼻の粘膜に作用するとアレルギー性鼻炎、気管支に作 用すると気管支喘息になります。 アレルギー疾患の原因は、身体の中で起こるしくみ、そのものにあります。私たちは毎日数え切れない程の異物と接 触しています。 無放備な状態だと様々な病気になります。しかし私たちの身体には、この異物を上手に処理し、生命 を守るというしくみがあります。 これを免疫といい、免疫反応に異常がおこると病気になります。 また免疫といっても免疫の低下と亢進(働き過ぎ)があり、花粉症・気管支喘息・アトピー性皮膚炎などは免疫システ ムの異常亢進(1型アレルギー)が原因で起こります。 それが証拠に老人は花粉症になりにくいのです。 一般的に老人は免疫力そのものが低下しているため、「異常亢進」を起こしようがないからです。 しかし花粉症にはなりにくい代わりに「免疫力低下」が原因の感染症を起こしやすく、風邪からすぐ肺炎を起こして しまう危険があります。 ですので60才を過ぎて花粉症で悩んでいる方は「まだまだお若い!(⌒-⌒)」と言えるのです。 (しかし、何と人の免疫力のピークは18才なのです) ただし、アレルゲンが体内に入ってきても、全ての人がアレルギーを起きるわけではありません。起きるか起きないかは 体質が関係し、生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質をアレルギー体質といいます。 生活環境や本人の肉体的、精神的な状態も関係します。 漢方立場から考えると、「風寒の邪」を受けやすい体質(脾虚や陽虚)と「湿邪(水毒)」が原因です。 TOP |
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花粉症 | ||||||||||
身体の余った水が健康状態を妨害する 身体の弱い人が、すべてアレルギー症状を現すわけではありませんが、なぜ、花粉症や年中性のアレル ギー性鼻炎を起こすほど防衛する力が落ちてしまうのでしょうか。 冷たいものを摂りすぎたり、精神の不安定、過労などが続いて体調を崩すと、消化する力や吸収力がう まくいかなくなります。その結果、吸収されない飲食が液状のまま体内に残ることになります。 この余った水分を水毒と呼びます。水毒は身体の正常な働きを妨害し、防衛する力を低下させるもと となるのです。 花粉症の三大症状であるくしゃみ・鼻みず・鼻づまりは、防衛する力の低下につけ込んで身体に侵入し た花粉が、水毒と結びついて起こります。病気の原因は同じでも、人によって症状が違うのは、その人 が持っている水毒の量と質、そして防衛する力に違いがあるからです。 アレルギーの人の多くは、余った水が体内にたまってできる水毒をもっています。水毒を完全に取り除 くことは困難ですが、水毒をコントロールして鼻炎を抑えることはできます。 そこで、身体のどこに問題があって水毒が出来るのかを突き止めることが、治療の第一歩となります。 水毒に関係する臓器は、呼吸器の肺、消化器の脾、生まれ持った機能を制御する腎です。 アレルギー症状には、大なり小なり腎が関係していると考えもよいでしょう。 食べ物を栄養分に変えるのが脾、熱で栄養分を変化させ細かくするのが腎、それを全身に送り出すのが 肺と考えるのが漢方医学の生理です。 この三つの内の何れかに問題があると、せっかく変化させた栄養分が液体に戻り、二次的に水毒に変っ てしまいます。水っぽい鼻みずが出て寒がりな人、鼻みずが粘って目まで赤くなる人など。 TOP |
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花粉症のタイプ | ||||||||||
@ 冷えの症状 くしゃみ・・・・・あり 鼻みず・・・・・・透明で水っぽい 鼻づまり・・・・・あまり強くない A熱の症状 くしゃみ・・・・・あり 鼻みず・・・・・・白く粘っこい 鼻づまり・・・・・比較的強い これらはすべて肺の症状です。ただ、病気が長びき慢性化した場合には、本当の原因は別にあると考えます。 @の症状を示す人には、寒さや冷たいものを嫌う、手足が冷える、のどは渇かない、のどが渇いても温かいもの を 好むという特徴があります。このタイプは肺と腎に問題があります。 Aは、身体にたまった水毒が体温で温められるため、もともと冷たい水飲が熱性の水毒に変わって起こる症状です。 熱といっても、ウイルス性の流感などと違って、高い熱を出すようなことはなく、顔や目が赤くなる、目が痒くなる、 喉が渇いて冷たいものを欲しがるといった、おだやかな熱の症状が特徴です。 この場合は、肺と脾に問題があると考えられます。 TOP |
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ストレスで水毒が生じることもある | ||||||||||
臓の肺・脾・腎の働きが落ちると水毒が発生します。中でも肝は、ストレスに敏感に反応し、ほかの臓の機能を活発に させたり、低下させたりしています。ストレスで肝の働きが悪くなると、肺や脾にも影響して水毒ができやすくなります。 この場合の多くは熱いタイプの症状が現れます。 例外として水毒があるのに冷たいものを欲しがるという症状が、冷えタイプの人に見られることがあります。 これは、腎が栄養水を完全に変化することが出来ないために、細胞内の水分が不足して起こる症状です。 この場合、どちらかというと、温かい飲みものより、氷のような冷たいものを口にしたがります。 |
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鼻炎対策の食事例 | ||||||||||
大切なことは、水分代謝を促進する事です。その為に、余分な水分を摂取しないことが大切です。 花粉症も、クシャミ、鼻水、鼻づまりを治療する方法と、根本的にアレルギー体質をかえる方法があります。 |
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アトピー性皮膚炎 | ||||||||||
皮膚の状態から分類して治療 |
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皮膚は直接外界に接触する体の表面にあります。そのため、さまざまな刺激や接触を受けます。体質的な要素が加 わることによって、皮膚に反応が起こることがあります。そうした反応を湿疹や皮膚炎と呼んでいます。 皮膚疾患は皮膚の表面の機能が、何らかの原因によって障害を受けて発生します。 漢方では「皮膚は内臓の鏡」と言う表現をします。 体質的な要因にも左右されますが、治療をするときには、皮膚状態を見極めて行います。 症状は重複して現れる 皮膚症状を観察すると、かゆみが強いものや、水気を含んだもの、腫れがあるものなどと症状は同じではありません。 症状の現れ方から4つに分け治療をします。 1:かゆみが強い かゆみは風の影響を受けて発生すると漢方では考えます。皮膚を風のように突然かゆみが襲うので、かゆみは風の 影響による症状と考えたのです。また風は体の表面や上半身、あるいは移動するなどの特徴を持っています。 (一ヶ所が痒くなるとアチコチと 痒くなる) 2:ジクジグ型 患部に水分を含んでいる症状は、温の影響を受けたものと判断します。湿気の多い皮膚病は水毒と言って脾胃に 問題がある場合や、季節や環境の影響を受けます。 3:発赤型 患部に赤みがあり、炎症が強く出ている場合には、熱の影響を受けていると考えます。患部を強く掻いたりすると炎 症が起きます が、内因と言って体の中に熱を持っている人は患部が発赤します。普段からの食生活で、味の濃い物 や消化の悪い物を多く食べる人に多く現れます。 4:カサカサ型 1〜3の症状が長くつづいて慢性化してくると、体内の栄養物質が不足し、カサカサした状態へと変化していきます。 患部が乾燥性であることから、中医学では燥の影響を受けたと判断します。実際はこれらの症状 は重複して表れることが大半です。 どの症状が強い状態かを判断して漢方薬は決定されます。 TOP |
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皮膚病の治療 | ||||||||||
同じ皮膚病でも中医学では多くの分類をします。中医学で「標本」と言う言葉があります。 標とは現在現れている皮膚病の状態に対して行う治療です。本とは皮膚病が起きる原因を考え根本から治療する ことです。 上記のように症状の違いは、その人が持っている根本的な体質が関係しています。 中医学の治療は表面の治療と併せて根本治療を重要視します。表面の治療だけでは一時的に良くなっても再発す るからです。根本治療を一緒に行いますと、二度と発症することはありません。 アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどアレルギーの中でも食べ物が関係するものについては、圧倒的多量の異物処理の 必要から、体内の主な主戦場である本格的免疫システムだけでは処理しきれず、前処理としての腸管免疫システム が不可欠です。 腸管免疫のしくみ 腸管は生命を維持するためのエネルギー源、栄養素を消化・吸収するたもの臓器です。腸管免疫は、口から侵入する 異物(食べ物・病原菌など)を区別し、吸収と排除の相反する働きをもつしくみです。 @ 免役寛容 腸管では私たちの身体に必要か、害を及ぼすかを区別し、吸収・排除を行っています。必要なものには免疫が働かな くなる現象を免疫寛容といいます。 生きるために摂る食物も異物として体内に侵入し、免疫系に認識されますが、これらの食物に対しては微生物やウ イルスに対するような免疫応答は起こりません。また腸管には腸内細菌が存在しますが、これらに対しても免疫系は 強く反応しません。 腸管は単に消化吸収としての機能だけでなく生体の恒常性を保つ免疫系としての役割も担っています。 A 腸管の免疫は全身の粘膜に影響 腸管の免疫の働きは腸管に限定せず、身体中の粘膜の免疫に直接影響を及ぼしています。私たちの身体の表面は 皮膚と粘膜で覆われており、そのうち粘膜の占める割合が大部分で、ここでは全身系免疫システムとは異なる分 泌型IgA抗体が主役の特殊な免疫システムが存在します。粘膜組織には鼻腔・口腔・消化管・泌尿生殖器などがあ りますが、粘膜免疫の主役は腸管免疫です。 B 腸の不調は腸管の免疫を低下 腸の機能の不調(下痢・便秘・腸内細菌の変調など)は腸管の免疫機能を狂わせます。 健全な消化管菌叢の役割として、 @消化管における感染防御 A消化管免疫の発達 B消化管機能の調節 C食餌性非消化炭水化物の分解・代謝 D乳糖不耐性の改善 Eビタミン類の生産及び腸管上皮に必要な栄養素の供給があげられます。 消化管菌叢の異常はそのままこれらの生理的役割が果たせなくなり、さまざまな病的状態を誘発する ことになります。 C 腸管の免疫低下は病気を招く 腸管の免疫の常に関連した症状・疾患には感染症・アレルギー疾患・ポリープ・腫瘍・腸炎などがあります。 D 粘膜の抗体S―IgAの働き 粘膜に分泌される抗体S−IgAは、異物排除という働き以外に、母乳を通じて免疫力の弱い乳児の健康を守っている のです。 粘膜面での細菌やウイルスの凝集・毒素・酵素・食物抗原の中和作用・粘膜面への細菌やウイルスの附 着防止作用があります。 以上のことから分かるように、アレルギーの方に大切なことは @ お腹一杯は食べない。 A 便秘を避ける B 乳酸菌・ビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを整えることです。 アレルギーの方には色々な書物で、この食べ物がよい、あの食べ物は悪いなどと、情報が提供されていますが 、 意外に上の 三つを守れば何でも食べることができるようです。 すなわち食べ物は「質」より「量」の問題なのです。 (卵・牛乳・大豆など悪玉三兄弟でさえも、「徐々に」という条件付ですが...(´u`)) |
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