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自律神経とは 心身のバランスを保つ漢方薬
最大の敵はストレス 血流をすみやかに、新陳代謝を活発に
原因不明の時は要注意 五官(視覚・味覚・聴覚・嗅覚)
こんな人ほどなりやすい 交感神経と副交感神経
                        
  自律神経とは
 
 目を閉じたり開いたり手足を自由に動かしたりできるのに、心臓や胃の動きのコントロールはどうして意のままにな
 らないのでしょう?

 その秘密は自律神経にあるのです。自律神経は、自分の意志とは関係なく心臓や胃腸、血管、内分泌、汗腺など
 の内臓器官を支配し、働きをコントロールしているのです。

 自律神経は交感神経と副交感神経からなっていて、交感神経は心臓の働きを促進したり胃腸の働きを制御した
 り、血管を収縮する役目をします。

 副交感神経はその反対の役目をしています。起きているときは心臓を活発にするために交感神経が、寝ているとき
 は心臓の働きをゆっくりさすために副交感神経が働くように、互いにバランスを取りながら働いているのです。

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  最大の敵はストレス
 
  自律神経はいつも私たちの健康をサポートしてくれていますが、ウイークポイントがあります。 その代表格が「ストレ
 ス」です。イライラしたりカッカしたり、異常な緊張状態が続くとストレスがたまり、そのために自律神経も乱れます。
 
 自律神経がうまく働かなくなると、それが自律神経失調症となって症状に現れてきます。自律神経にうまく働いて
 もらう為には、何よりもストレスのない生活をおくる必要があります。しかし、現代社会では近所のつき合いから育
 児、教育、騒音、通勤地獄、仕事での対人関係などストレスのない生活は考えられません。
                       

 自律神経失調症の人は増える一方で、そして現代病の一つと言えるでしょう


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  原因不明の時は要注意!

 自律神経が乱れてくると、それに伴う症状が出てきますが、その症状は大変多彩です。肩こりから始まって、疲労感、
 頭痛、めまい、不眠、冷え、不安感、胸部の圧迫感、吐き気、関節痛、のぼせ、耳鳴り、腰痛、動悸、腹痛、便秘、食欲不
 振、しびれ、下痢などさまざまな症状を訴えます。

 こんなとき、病院で検査をしますが検査に異常がないことが多いのです。結局、何が原因なのか判らないことがま
 まあります。本人は原因が判らないまま不安感をつのらせ、それが又症状を重くすると言った場合です。

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  こんな人ほどなりやすい!
 
 怒りや恐怖を表現する場合、よく“頭に血がのぼる”とか“顔が真っ青になる”と言い方をします。
 これは、文字どおり怒ると頭に血液が集中し、恐怖感を感じると全身の血液が心臓に集中するからです。

 このとき、血管の働きをコントロールしている自律神経は大変な緊張を強いられているのです。精神的に不安  定な人ほど、自律神経が乱れると言うことで症状も多く現れると言われています。

 具体的には、取り越し苦労の多い人、いつも先の事を心配する人、几帳面な人、何事も完璧を求める人、あれこれと
 気を病む人、イライラし易い人などは、自律神経が乱れやすいということです。

 また、“頭に血がのぼりやすい”頑固な人も要注意なのは言うまでもありません。また、更年期障害の代表的な症状
 がこの自律神経失調症ですから、中高年の方は特に注意が必要です。
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  心身のバランスを保つ漢方療法

 自律神経はこころのありようで大きく左右されます。精神状態が自律神経の働きに作用し、ひいては肉体に影響を
 及ぼします。ストレスが自律神経の緊張を高め、其の状態が続くと、血管が収縮したままになって筋肉が収縮し、肩
 こりや頭痛などの肉体症状となって現れるのです。

 漢方薬の治療では、心身のバランスを保つことにポイントを置き、単に肩こりや頭痛を鎮める“局所療法”でなく、根
 本にある心身のバランスを回復させる事を重要視して、漢方処方を選定します。


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  血流をすみやかに、新陳代謝を活発に

 漢方薬は、自律神経を安定させ、各臓器の働きを活発にし、収縮した血管を元にもどし、血液の流れをスムースにし
 て、自律神経の乱れによる様々な症状の改善を図ることができます。

 自律神経の乱れは、漢方薬で調節しましょう。副作用がなく安心して継続できます。


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  五官(視覚・味覚・聴覚・触覚・臭覚)
 
 視覚(目)・聴覚(耳)・味覚(舌)・嗅覚(鼻)・触覚(皮膚)のことです。

 これらは、外からの情報を得るための感覚器官です。この五感から得た情報は脳に運ばれ、瞬時に判断されて、それ
 ぞれの器官に命令として伝達されます。

 要するに、情報を脳に伝え、必要なかたちでの命令を各器官に伝達するという機能が神経の役割なのです。その神
 経の役割の中で「自分の意思でコントロールできない情報や命令」の伝達を役割にしているのが自律神経です。

 心臓を動かしたり、体温の調節をしたり、胃腸のはたらきを調節したり、血圧をコントロールしたりするのは、自律神経
 の役割です。

 また、感情(心)のコントロールも自律神経の大切な役割です。


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 交感神経と副交感神経



交感神経

器官名

副交感神経

瞳孔拡大

瞳孔縮小

拡張

気管・気管支

収縮

拍動促進

心臓

拍動制御

グリコーゲン(分解)

肝臓

グリコーゲン(合成)

運動制御

運動促進

運動制御

大腸

運動促進

運動制御

小腸

運動促進

運動制御

結腸

運動促進

膵液分泌制御

膵臓

膵液分泌促進

アドレナリン分泌を促進

副腎

運動促進 

レニン分泌を促進

腎臓

 

尿をためる

膀胱

排尿を起こす

収縮

子宮

拡張

射精

男性性器

陰茎の勃起

 交感神経と副交感神経は、活動と休憩という反対の働きをしており、お互いにバランスをとりながら体内の器官の活動を
 調節しています。例えば、運動している時は、交感神経の働きが活発になって心臓が早く拍動し、汗が出ます。そして、休む
 と副交感神経の働きが活発になり、心臓の収縮はゆっくり動きます。

 図のように消化器では副交感神経が活発に働いていることが分かります。消化器が活発に働くと言うことは、免疫能の
 活性化につながり非常にだいじなことです。

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