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A型肝炎(HA)ウイルス 劇症肝炎 B型肝炎(HB)ウイルス C型肝炎(HC)ウイルス
慢性肝炎 ウイルスと慢性肝炎 肝硬変 脂肪肝

肝臓病
 

 肝臓病というと、いまだにお酒の飲み過ぎや脂肪肝といって、食べ過ぎが原因
 と思っている方が多いかもしれませんが、実際には、肝臓病の約8割は、ウイ
 ルス性肝炎と呼ばれる、ウイルスが肝臓に感染しておこるものです。

 むろん、アルコールが原因のアルコール性肝炎、薬の副作用でおこる薬剤性肝
 炎、自己免疫性肝炎といって、自分の体が自分の肝臓に対して、アレルギー反
 応をおこす肝炎もありますが、肝炎全体らみれば、2割前後に過ぎない少数派
 です。

 その肝炎ウイルスですが、肝臓に感染するウイルスは一つではなく、現在までにA・B・C・D・E
 の五つの型が発見されています。このうち、日本に多いのはA型、B型、C型の3つです。

 A型肝炎(HA)ウイルス

 1973年に発見されたウイルスです。A型肝炎の原因は糞便や生水、それを食べた魚介類などが感染源
 になります。国内での原因の多くは牡蠣の生食とされ、冬に多発します。

 潜伏期間は2〜6週間、まれに劇症肝炎になることもあります。
 38℃以上の発熱が特徴で、全身倦怠・食欲不振・黄疸などが現れ自覚症状は1週間程度で軽く
 なり、殆どが1〜2ヶ月で完治します。

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 劇症肝炎
 
 劇症肝炎は肝炎のために急激に肝細胞が死滅し機能が低下するもので劇症肝炎と名付けられたのは
 、急激 に悪化し、死亡率も非常に高いからです。

 劇症肝炎の原因としては
 A型ウイルス肝炎は少なく、最も多いのはB型ウイルス肝炎です。

 B型肝炎(HB)ウイルス
 
 1964年に発見の糸口(抗原)が突き止められたHBウイルスは、キャリア(保菌者)の母親から
 子供への感染、輸血、不潔な医療器具、性行為などが主な感染経路です。

 乳幼児期に感染すると、免疫機能が充分発達していないので、ウイルスが完全に排除されないまま
 キャリアとなって、成人以後に発症し、中には慢性化の道をたどり、慢性肝炎や肝硬変へと進む人
 もいます。

 潜伏期間は1〜6ヶ月。劇症肝炎になることもあります。

 症状はまず風邪のような症状がでますがA型肝炎のような高熱になることは少なく胃腸症状があり
 ます。 全身倦怠・発熱・食欲不振・むかつき・嘔吐が著しい。
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 C型肝炎(HC)ウイルス
 
 1989年に発見された比較的新しいウイルス。血液が感染経路として発症します。
 最近は輸血用の血液の検査が完全に行われるようになり、HCウイルスの検出が可能になったので、
 輸血後の発症はほとんどありません。

 入れ墨、覚醒剤静脈注射の回し打ち、ピアス、医療事故などによる感染です。

 潜伏期間は30〜150日で、劇症肝炎になることもあります。
 C型急性肝炎で自覚症状はある人は20〜30%程度と少なく、症状は他の肝炎とほぼ同じです。


 
B型肝炎キャリアとC型肝炎キャリア
 
キャリアというのは、肝炎ウイルスを保有していても、肝炎は発症していない健康である人の
 事をさします

 B型肝炎キャリアは比較的自然治癒しやすいのですが、C型肝炎キャリアは自然治癒しにくく、
 他のウイルス性肝炎と比べて慢性肝炎→肝硬変や肝臓癌へと比較的すすみやすいのが特徴です。


 
C型肝炎とインターフエロン
 
C型肝炎ウイルスはそれが持っている遺伝子の違いにより主に1a,1b,2a,2bなどのタイプに分類
 されています。日本人に多いのは1b型で70%、2a型、2b型がそれぞれ20%、10%で1a型
 は殆どみられません。

 1a,1b型はインターフエロンが効きにくいタイプとされています。

 またインターフエロンは、肝炎ウイルス量が少ないほど効きやすいという特徴があります。
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 慢性肝炎


 慢性肝炎は急性肝炎になって6ヶ月以上肝臓に炎症が持続する
 ものとされます。

 慢性肝炎になるのは、B型肝炎ウイルスによるものが約30%、
 C型肝炎ウイルスによるものが70%です。

 慢性肝炎の初期では、自覚症状はほとんどないか、あっても軽
 いことが多く、進行してはじめて全身倦怠、黄疸などの症状が
 でてきます。
 ウイルスと慢性肝炎
 
 B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスは自分の力で生きていけない(ウイルスは細菌と異なり、生きた
 細胞の中でしか増殖できない)ため、肝臓の細胞の中に勝手に侵入して「やどかり」をする図々し
 い奴なのです(細菌は細胞の中には入り込まない)。

 そして数百倍から数万個に増殖し、肝臓の細胞を破壊し、近くの細胞に侵入することを繰り
 返します。
 
 このとき壊れた肝細胞からもれでてくる酵素がAST(GOT)・ALT(GPT)なのです。
 この繰り返しによって肝臓が慢性の炎症状態 になります。


 
C型肝炎・B型肝炎の治り方
 B型肝炎やC型肝炎が急激によくなるときにはこのような順序を経ます。

 免疫力が高まると、リンパ球の中でもとくに、キラーT細胞が肝炎ウイルスを非自己と認め、
 記憶しこれを排除します。キラーT細胞は、寄生している肝細胞ごと肝炎ウイルスを撃退します。
 すると当然、酵素が大量に血液中に流れ出るのでGOT・GPTなどの数値は上昇します。
 いわばこれらの数字は「戦死者」の数といってもいいでしょう。

 これらから理解できるように、ウイルス性肝炎では、免疫による「戦闘」が始まった初期に、
 これらの数値が上昇するのは自然のことなのです。

 したがってB型肝炎やC型肝炎が急激に良くなる道筋でGOT・GPTが急激に高くなって二倍や
 三倍になることもあります。
 しかしこの数値が高くなるのもほんの一時的ですので、次ぎか、その次ぎの検査ではストンと下が
 り、そこから快調に良くなっていきます。

 急激に上がり次ぎにストンと下がるジエットコースターのような上がり下がりは、短期間のうちに
 終了します。

 B型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎治療のためには、

 
「免疫力を強化してキラーT細胞を活性化する。
 その活性化されたキラーT細胞が肝炎ウイルスを排除する

 
 ことが重要です。


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 肝硬変
 
 肝細胞が繊維化して硬くなり正常に機能しなくなった状態で、人体にとって悪いものを解毒する力も
 低下し血液の流れも悪くなっています。ウイルス性の慢性肝炎、特にC型肝炎から移行するものが多く
 、更には肝硬変から肝ガンになるもともあります。

 またアルコールが原因で肝硬変を招くこともあります。

 症状は皮膚のくも状血管腫、手掌紅斑、女性化乳房、腹部の腹壁静脈怒張、腹水、下肢の浮腫などが
 あります。

 肝硬変が進行すると、小腸から肝臓へ向かう門脈の血液は肝臓を通らないで、新しい血管でバイパス
(側副経路)を作って迂回して肝静脈へ行き心臓へと流れていくことになります。

 肝硬変のこの状態の時、高濃度のタンパク質やアミノ酸製剤の服用はご注意ください。
 これらから変性したアンモニアが(肝臓を経由しないので肝臓で解毒されないで、又は肝臓を通って
 も解毒能が低下しているので)そのまま、心臓へ、脳へと行き、中枢神経障害をおこし、意識障害に
 至る恐れがあるからです。

 これを肝性脳症といいます。
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 脂肪肝

読んで字のごとく、肝臓に脂肪が溜まりすぎた状態のことです。
 脂肪の中でも、ここでは中性脂肪が問題です。

 主な原因は三つ。まず第一は肥満です。
 肥満を促す食べ過ぎ、飲みすぎが中性脂肪を作ります。

 二つ目はアルコールです。
 種類を問わずアルコールは肝臓に溜まりやすく、それが中性脂肪を
 合成します。

 三つ目は、糖尿病です。
 糖尿病の人は脂肪肝になりやすいものです。

 特に太っている糖尿病の方は気をつけてください。

 脂肪肝という病気は、初期のうちは症状がでてきません。
 多少進行してはじめて、疲れる、だるい、食欲がなくなったなど軽い自覚症状がある程度です。
 脂肪肝に気づかずアルコールを飲み続けていると、いずれも肝機能障害がおこり、他の病気を引き
 起こす原因になってしまいます。

 他の肝臓の病気と異なり、脂肪肝は完全に治る病気です。

 

 肝臓でお悩みの方はメールでご相談くださいませ。

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