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 高血圧
 高血圧症は血液量と血管の抵抗が高まって起こる
 
 心臓と血管系を中心とする循環器系は、酸素と栄養を全身に運ぶ重要なネットワークです。血圧は、心臓から送り出され  る血液の量と、血管の抵抗力という二つの要素によって決まります。

 ホルモンや神経などによって心臓や血管の働きが変化すると、心臓から送り出される血液の量や血管の抵抗力も変化し  ます。そのため、血圧がある程度の幅で高くなったり低くなるのが普通です。ところが、何らかの原因で心臓から送り出さ  れる血液の量が多くなりすぎたり、血管内の血流量が増えすぎたり、血管が収縮して血管の内壁が狭くなると、血圧が
 高くなります。この状態が慢性的になると、さまざまな症状が起こります。

 血圧の分類
 
                血圧の分類

1999世界保健機構(WHO)改定

分類

最高血圧(収縮期血圧mmHg)

最低血圧(拡張期血圧mmHg)

正常血圧

<130

<85

境界域高血圧

140〜149

85〜89

グレード1(軽症高血圧)

140〜159

90〜99

グレード2(中等高血圧)

160〜179

100〜109

グレード3(重症高血圧)

≦180 

≦110

 
 原因がはっきりしている高血圧
 
 高血圧症のうち、原因や病気がはっきり分かるものを「二次性高血圧症」といいます。最も多いのは腎臓の病気に伴うも
 の
です。 次ぎに多いのが副腎に原因があるものです。

 
心臓や血管に原因がるために高血圧症が起こることもあります。これらは30才以前に発病することが多いのが特徴で
 す。まだ若いのに血圧が高い人は、二次性高血圧症の可能性があります。薬物のほか、手術などで根本的にその原因を治
 療すれば、 高血圧は解消されることがあります。

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 原因がはっきりしない高血圧
 
 一方、原因がはっきりしない高血圧症は「本態性高血圧症」と呼ばれています。原因がはっきりしないというのは、さまざ   まな原因が絡みあって絞り込めないと言うことです。高血圧症の人のうち、およそ90%はこの本態性高血圧症です。

 一般に、40代では10〜15%、60代になると40%以上の人が「本態性高血圧症」だとされています。本態性高血圧症の場 合、血圧が高くなるだけで、頭痛や肩こり、動悸、息ぎれといった、ごく軽い症状しかないため、本人が自覚しないことが  よくあります。しかし、病気は秘かに進み、やがて臓器などに障害が及んで、めまいや目のかすみといった症状がはっきりし  てきます。高血圧症が「サイレント・キラー」といわれるのは、このような理由のためです。

 血圧が高いほど将来的に脳卒中や心臓病、腎臓病などの病気になる確率が高くなります。したがって、現代医学では将  来病気にならないことを第一の目標に、その人のからだの状態に応じて、食事療法や運動療法、薬物療法などの方法を  組み合わせながら治療を行います。

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 本態性高血圧性の原因とメカニズム
 
 
本態性高血圧性症の原因ははっきりしませんが、引き金になる要因としては、加齢やストレス・塩分・ 高カロリーの食事・
 性別・家族歴・運動不足・酒・タバコなどが考えられます。

 例えば、40歳頃になると血管の中にたまってきたゴミが血液の流れを妨害するようになるため、血圧
 が高くなります。これは、どんなに気をつけていても避けられません。

 強い精神的なストレスを受けると、交感神経が強く緊張して血管を強く収縮させるので、血圧が高く
 なります。また、血圧を上昇させるホルモンが血液の中で増え、脈拍も早くなります。

 また、塩分をとりすぎると、余ったナトリウムがからだの中にたまり、循環血液の量が増えるため、血圧が高くなることがあ
 ります。  もちろん、たくさん塩分をとっても血圧が正常な人もいます。

 ただ、統計的には、一日におよそ7g以上ナトリウムをとる人に高血圧が多いといわれています。

 家族歴も関係していると考えられます。両親のどちらかが高血圧症である場合、子どもが高血圧症になる確率はかなり
 高くなるというデータもあり、食生活が似ていることも要因のひとつと考えられます。

 このように、本態性高血圧症はさまざまな原因がからんで起こるので、問診や検査などによって、考えられる原因を絞り
 こみ、生活習慣を改善したうえで、その人に最もあう薬を併用しながら治療を行います。

 自分でできることは、塩分を制限し、カロリーを制限して肥満にならないように気をつける、できるだけ毎日適度の動をす
 る、ストレス解消法を見つける、酒はほどほどに飲むといったことがあげられます。

 これらの療法は、高血圧症と深い関係のある動脈硬化や糖尿病などを予防するうえでも重要です。

 
 そのうえで、どのような理由で血圧が高くなっているかによって、循環血液量を滅らしたり、血管を拡張させたり、心臓の働
 きを抑えて、心臓からの血液の拍出量を減らす薬を用います。現在使われているのは、利尿剤や血管拡張剤、交感神経抑
 制剤、レニンアンギオテンシン酵素阻害剤です。

 このうち、血管拡張剤としてのカルシウム拮抗剤、交感神経抑制剤、レニンアンギオテンシン酵素阻害剤がよく使われま
 す。こうして将来の病気に備えるのが、現代医学の考え方です。

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 高血圧の方は血圧を下げないといいけない?
 
 血圧は簡単に測定でき、しかも数字で表せる値なので、単なる健康診断に行っても必ず測定されます。
 そして他に何の異常もないのに、血圧だけ高いと、たいてい降圧剤が出ます。降圧剤は「3年飲み続けると止められ
 なくなる」と言われています。それは血圧を強引に下げるために、中止すると反動で急に上昇して危険なためです。

 親が脳溢血でなくなったとか血圧が常時200以上あるという方は例外として降圧剤はなるべく使用しないほうが良いの
 です。それは
 @脳の血管は200位の血圧には充分耐えられるようにできていること。
 A高血圧の方は必要あって血圧が高くなっているということです。
 
 人間にとって脳は生きていくためには、最も大切な器官です。そのために脳には「最優先」に血液を送り酸素の供給を確
 保する必要があります(数分でも酸素の供給が止まれば、脳死状態になります)。

 ところが、何らかの理由で、血管や器官、内臓に「血液の流れを妨げる原因」が発生すると、通常の血圧では十分に血液を
 送れなくなってしまいます。そこで脳は「血圧をもっと上げろ」という命令を出し、の心臓のポンプの力を上げることになり
 ます。

 それなのに降圧剤で血圧を下げてしまったらどうなるでしょうか?脳に十分な栄養が送れなくなってしまうことは明白
 です。 この状態が長期間続けば、脳の働きが衰え認知障害が増加する可能性が心配です。

 例えば消防車が燃えさかる高層ビルまで届くように放水するには、大変な圧力をかける必要があります。
 これと同じように、血液を体の隅々まで届くようにし、とくに激しい仕事などの緊急事態にも対処するためには血圧を上
 げる必要があります

 緊急事態にもかかわらず、血圧が上がらなければ十分な酸素と栄養が供給されないために組織(特に脳)の働きが鈍く
 なります。消防車のホースが壊れてはいけないとポンプの圧力を殆ど上がらないように制限して放水すると火事で燃えさ
 かるビルの消火はできません。

 人の場合も「血管大事」のあまり、体のあちこちで酸素不足、栄養不足がおきて消火活動が悪くなり( 免疫機能低下)や
 火事(感染や細胞の癌化)を消す機能が悪くなるのは当然のことです。

 肝心なことは、血圧が高くなるのはたいていの場合必要・ 理由があって高くなります。

 漢方では陰(血液・津液=栄養や潤い))と陽(陽氣=活動エネルギー)の障害、陰陽のバランス崩れと考えます。
 
 

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