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 慢性関節リウマチ
 
  初期の関節リウマチの状態
  
   
  進行した関節リウマチ
  

 

 慢性関節リュマチ(RA)


 慢性関節リウマチは関節滑膜の慢性増殖性炎症が主因です。
 慢性関節リウマチ(RA)は自己免疫疾患に分類されます。

まず免疫をひとこと言うと

   @ 自己と非自己を識別する(つまり自分と敵を見分ける)
 A非自己(自分でない敵)を記憶してそれを排除する   という2点です。

こうして私達の身体を守る働きを免疫といいます。

自己免疫疾患の発生原因は「免疫の狂い」により「自己の細胞」であるにもかかわらず
     「非自己の細胞(自分でない)」と間違えてしまった結果発生します。

     免疫複合体や自分を攻撃するために作られた「自己抗体」により組織の破壊が始まる

    @外敵である異物が体内に入ると、最初に活躍するのがマクロフアージや好中球で、大変は大食家です。
 
    A次ぎに抗体が登場し、異物に攻撃をしかけます。

    B異物(抗原)と抗体がもつれ合い、結び合ってつながったものを「免疫複合体」といいます。これは通常、
     マクロフアージなどが食べてしまうのですが、免疫システムに異常のある人は、完全に処理できない場合
     があります。

    Cこの「免疫複合体」が身体中をぐるぐる回り、やがて腎臓や関節に附着し、居座ってしまいます。

    Dこの居座った「免疫複合体」をマクロフアージや好中球が執拗に攻撃をしかけ、同時にその部分の自己組織
     まで破壊してしまいます。

  

   ※自己免疫疾患の原因

 日常の度重なる食生活や生活習慣の乱れによる身体的ストレス・精神的ストレス・女性ホルモン・化学合成医薬品・
  細菌感染 などにより、自己と非自己(自分と自分以外のもの)の識別能力に狂いが生じることから始まります。



治療は
 @免疫細胞の活性化により自己抗体を減らすこと
 A免疫力を充実させ、自己と非自己の識別能力を回復させ、自己抗体を作りにくくする

「免疫細胞」と「肝臓免疫」を強化すれば、身体中をぐるぐる廻る「自己抗体」や「免疫複合体」を血液中や患部
そして肝臓を通過するときに捕まえ分解排除します。
     

 慢性関節リュマチの特徴的な症状


症状はさまざまですが、次のような症状や検査によって診断されます。このうち3項目以上該当すれば慢性関節リウマ と決められています。

1:朝のこわばり
2
:少なくとも1関節の運動痛か圧痛

3
:少なくとも1関節の腫れ

4
:他の関節にも腫れがある 

5
:左右対称の関節にも腫れがある

6
:皮下にリウマチ結節がある

7
:レントゲンで特徴的な変化がある

8
:リウマチ血清反応が陽性にでる

9
:関節液の検査でムチンノ沈降物が少ない
10:特徴のあるリュウマチ性の滑膜の変化がある

11
:特徴的なリュウマチの結節の組織像を示す

 慢性関節リュマチの漢方薬治療法



 痛みは風寒湿熱の見極めがポイント!


 リウマチの原因は風・寒・湿・熱が関与します。実際には複合して表われます。処方を選定する場合、「風」のウエイト
 が強いのか、「寒」のウエイトが 強いのか、「湿」のウエイトが強いのかを見極めます。炎症を持ったリウマチなどには
 更に「熱邪」の影響があると考えます。図は「風・寒・湿」の特徴で、慢性化すると局部に炎症の熱症状が起きます。
 これを「熱邪」と考えま す。


 湿気によるもの


 湿気の影響を強く受ける痛みです。湿気が経絡を圧迫して、栄養の流れを停滞させる
 ために起きます。特長は「雨の前日」「雨降りの日」「風呂に入ると痛む」などは、
 湿気の影響を受けた痛みで、「湿邪」による痛みです。重だるい、しびれ感を伴って
 おり患部がむくみやすく、関節に水がたまる人もいます。

 冷えによるもの


 冷えによって痛みが起こります。この痛みは痛みの中でも一番激しものです。そし
 て、冬の寒さや夏の冷房など、冷えを感じることによって痛みを増します。冷えによ
 る痛みには、患部を温めながら痛みをおさえるものが必要です。

 慢性化したもの


 
慢性化すると、夜間に痛みで眼が覚めることがあります。昼間は全身へ血液が使用されるので痛を軽く感じま
 す。 夜間になると、痛む患部に血流を増やし修復しようとしますが、患部は硬くなり収縮しているので、血管拡張が
 思うようにできません。しかし、自然治癒力は強制的に血液を流そうとするので、痛みが起きるのです。
 この状態を漢方では、「お血」といいます。


 体質、痛む特徴や、時間帯などを詳しく考えるのが漢方療法で
す。


関節リュマチでお悩みの方はメールでご相談くださいませ
い。

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