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旬の食べもの |
季節の折々には、その旬に応じた食物が育ち、一年の中でも順次変化していく身体を調整してくれます |
●春 春は、夏に向けて脂肪を分解して暑さをしのげるように準備するとともに、冬に分解された脂肪が栄養素となって、 新しい細 胞を作ります。このために、新しい細胞を作る食べ物が必要となってきます。 この栄養素を大量に含んでいるのが春にとれる旬の食物です。 また冬場にためこんだ栄養分を発散させ中に籠もらないようにします。 春は菜類とか芽のでるものが多い。芽がでるものは、細胞を増やすものが含まれています。人体も春の成長期 には新しい細胞を多く作ろうとする時期です。従って、それらのエネルギーを多く含んだものを摂取すれば順当に していくのです。 春は酸味のものが多く、この酸味は「わぁ〜すっぱいやないか!」と感じる酢のようなものではなく、「ご飯を甘い」 と感じる程度の薄い酸味です。野菜・芽を出すものは、だいたい酸味をもっていて、甘味は少ないのです。 例えば春のイチゴと、秋の柿の味を比べてみると違うことが分かると思います。旬のイチゴでも、酸味の中に甘味 が少し加わっている程度のものです。もし甘味の多いイチゴがあったら変です。 秋の柿はシッカリ堅くなり(収斂)、その後熟れて更に甘くなります。 酸味は、体に入ると、脂肪を分解します。冬の間に固まっていた脂肪を分解し新しい細胞の肥料となるわけです。 ことに春は、 一年の中で最も新しい細胞を増やす時期でどんどん脂肪を減らして、夏に備えた体作りをして いくのです。 この時期に動物脂肪を多く摂りすぎている人は、夏になっても脂肪を減らすことができません。このように、春に できる食べ物は脂肪を分解し、新しい細胞を増やす性質を持っているのです。 春の食べ物 。春のできた野菜を朝食に副食として食べる(冷え症の人は少量にする)。 。脂肪分はできるだけ少なく、5日に1回くらいの割合で夕食に摂る。 バター・マーガリンのような固まる性質の脂肪分は避ける。 。梅干しは、毎朝1個といわれますが、春は他の、季節より多めにします。 (冷え症の人は急に酸を多くすると、冷え症がひどくなるので、暑がりの人よりは少なめに摂ること) 。春は、他の」季節よりビタミン・ミネラル・蛋白質を多く摂り、澱粉は控えめにしましょう。 野菜類 竹の子・きゃべつ・ふき・うど・なばな・みつば・そら豆・アスパラガス・さやえんどうなど 魚介類 いかなご・ まだい・とびうお・あさり・はまぐりなど 果実類 いちご・いよかん・ネーブル・オレンジ・はっさく・グレープフルーツなど ●夏 夏は春に貯めた栄養分を十分に使い、体の生長も最大になります。外気は暑くなるので、旬の食べ物の多くは、 体を冷やす食べ物が多くなります。夏の土用から皮下脂肪をつける食べ物を選ぶべきです。 夏にできる物の多くは、冷やす働きがあります。、例えば、緑の強いキュウリ・ゴーヤ・西瓜・メロンなどです。 夏は炎暑の時期で体に脂肪分が多いと、一度伝わった暑さは簡単には抜けず、「暑い、暑い!(^_^;)」と冷えたものを 多く摂りますが、人の体は一定の温 度を保つため、余り冷たい物を摂ったり、クーラーなどで冷やすと、今度は、体 温を上げようとするので、夜間には却って体が 熱くなってきて睡眠不足となります。 冷たい物を摂っても直ぐに熱くならないので、気が付かないが気がついた時には、既に病気の原因となっています。 旬の食べ物は体を冷やし熱さを除くといっても、冷蔵庫で冷やしたお茶やビールなどではなく、自然の冷たさです。 夏の食べ物 。毎食、この季節にできた野菜を副食として食べる。 (冷え症の人は過食をしないように、暑がりのタイプは多少yけいめに) 。土用までは、脂肪分は極力少なめで食べる場合は軽く夕食に摂る。土用から少しづつ増やす。 昼食はできるだけ軽く、サッパリしたもので、内臓の負担を軽くし昼寝ができれば理想です。 。冷え症の人は、口が渇いても、冷えた飲み物、スイカ・トマト・ゴーヤなど冷える食品は避け、できるだけ温かい物 を飲むこと。暑がりの人は、午後三時まっでは適量の冷飲料水、冷やす食品を摂って体温調整をはかってもよい。 。夏の土用まではビタミン・ミネラル・蛋白質を多く摂り、土用以後は澱粉、脂肪分を他の季節より増やしてもよい。 野菜類 キュウリ・トマト・茄・かぼちゃ・ピーマン・ニガウリ・オクラ・枝豆・シシトウ・ミョウガ 魚介類 あゆ・うなぎ・あじ・はも・たちうお・いさき・どじょう・あわび・ 果実類 もも・すもも・あんず・さくらんぼ・すいか・パイナップル・かぼす・うめ ※土用から秋にかけて、物は甘くなっていきます。そして甘さの中に辛さが少し混じっています。 (土生→金となっていく) 秋にできる甘味の物は収斂の働きをもっています。食べるといったん筋肉が緩み、その後に収斂していきます。 甘味の過剰は一度は緩めるが、その後は収斂に向かうので、筋肉など硬くなってしまう。 甘味には収斂性があります(甘味は緩和・弛緩する〜その後は硬くなります)。 お菓子やケーキなどを好んで食べる人に、筋肉が硬くなり肩こり、腰痛、下肢痛などを訴えることがあります。 ●秋 秋は越冬準備をした体になります。動物は秋の栄養価の高い食べ物(秋の果実)を多く摂り、越冬準備に入り ます。果実類には冬を越せるほどの栄養価を含んでいます。 秋の自然界の働きとして、収斂力によって「果実」となった食べ物には辛味の働きがあります。胡椒のような辛い ものだけでなく、豆とか小豆など辛く感じない物でも、収斂の性質をもっているのです。要するに、冬に向けて 栄養分を蓄えるために収斂性のものを多く摂ればよいわけで、秋には秋の収穫出来る物を食べれば良いのです。 秋の食べ物 。この季節にできた野菜・穀物を主食・副食として食べる。 他の季節よりやや多く食べてもよい(冷え症の人は果実を少なくし、なるべく脂肪分が身につくように 酸味性の食品を減らす) 。脂肪分は他の季節よりは増やす。 暑がりタイプの人でも果実を摂りすぎると、脂肪が身につきにくくなるので適量にする。 。よく働き、よく運動し、よく食べて、冬に対する身構えができるように体力を作っておく。 。他の季節よりは、辛味の食品を多く摂って、皮膚や筋肉を引き締める。辛味は夕食に摂って朝は控える。 。秋は他の季節より、五大栄養素をまんべんなく摂り、とくに澱粉、蛋白質、脂肪をよけいに摂る。 野菜類 れんこん・さつまいも・さといも・しいたけ・まつたけ 魚介類 さんま・さば・C・いわし・かれい 果実類 梨・ぶどう・オリーブ・無花果・ざくろ・栗・銀杏・ ●冬 冬は秋に貯めた脂肪を徐々に分解して栄養素とするため、多くは必要としません。体も栄養を失うような過激な 運動を控えるべきでです。 冬は、体の外側を収縮させ、内燃力を強化せねばなりません。外が冷える冬は、内面の温度を上昇させ発芽の準備 をせねばなりません。内燃力を高めるために、より外側を収斂させる必要があるのです。 収斂凝固性のものは塩味です。 塩辛い味は、物を引き締めます。要するに、広がっていrものを中に力を結集させ、内燃力を高めます。 冬に暖かい部屋にすっと長くいることは、皮膚表面が開きすぎ、内燃力が下がり、よくありません。 ある程度の寒 さにあって、表皮を引き締めることが大切です。冬の食べ物は収斂内燃が一番高いもので、 干物とか乾燥したものが多いのです。 冬の食べ物 。冬は、夏や秋に貯蔵したものを食べ、夕食が過食にならないように。 夜が長いので、夜食しやすいが、できるだけ避ける。 。脂肪や体の温まる澱粉類を、他のものよりよけいに摂ってよいが、過食にならないようにする。 。冬はできるだけ、ゆっくり起きて、夜は早く寝て、食べ物は粥状(消化のよいもの)の物がよい。 。ミカン・リンゴなどの酸味性の果実は控えめにし、冷える要因となる食べ物は摂らない。 。冬は、お湯でもお茶でも、水分を過剰に摂らないようにする。 野菜類 ほうれん草・大根・白菜・小松菜・春菊・ブロッコリー・カリフラワー・ねぎ・かぶ・ゆりね・ごぼう 魚介類 ぶり・たら・ふぐ・あんこう・さわら・ひらめ・わかさぎ・かき・帆立貝 果実類 ミカン・ポンカン・ゆず・りんご 以上が季節に適した理想的な食事の摂りかたです。これと反対に旬に反した食生活を続けていると、病気の素因 を蓄積していく事になります。現代は温室ものが多く、冷暖房が発展したことにより季節が無視され、四季が関係 なくなっています。 例えば、冬に暖かい部屋で冷たいジュース、トマト、メロン、生野菜といったような、夏の食品を平気で食べていま すが 、季節に叶っていないものは、害があっても益は少ないのです。 一番体に悪いのは、季節違いの温室物で、夏野菜のキュウリ、トマトなどを、反対の冬に食べるのは最もいけな い。これは幼い子供が食べるとよく分かります。 直ぐにお腹を壊したり、下痢するか、便秘するか、またひどい時は発熱する。幼児は全てにおいて敏感です。 大人は抵抗力があるから大丈夫とたかをくくっていると、大変なことになります。 病気は一朝にしてなるものではなく毎日の積み重ねによって作られます。 原因不明の病気などは、こういった積み重ねが爆発したものが多いのです。 |