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  薬膳
 「薬(医)食同源」、おいしく、そして身体のよいものを。食べ物も薬も同じ源から。

 
今、私たちの身の回りには世界中のありとあらゆる食べ物が氾濫しています。おいしい物を食べたいという欲求は
 とどまるところをしらず、グルメブームとも言える状態が続いています。

 一方、それに伴って肥満や成人病などの心配が出てきました。肥満は人間にとって大敵であり、アメリカなどは肥満
 しているだけで出世の望みがないとまで云われるようになりました。

 そこで「食」によって健康を考えようと、自然食や漢方が見直されてきました。しかし、このような考え方は、中国では
 太古の昔からあったことでした。よりおいしく、より身体の良いものをという理想は「薬(食)同源」という言葉に表さ
 れています。もともと食べ物も薬も同じ源から発しているという考え方が、それです。ここに、中国の有名な伝説が
 あります。

 はるか六千年も昔のこと、太陽神炎帝という一人の偉大な神が現れました。炎帝は、人々に五殻の成長を促しまし
 た。そこで人々は「神農」という尊称を、炎帝に捧げたのです。また炎帝はその手にしていた神聖な鞭で植物をたたく
 と、たちどころにその植物が有毒か無毒かが分かったと云われています。

 さらに炎帝自ら、種々の植物を口に入れて、その味によって薬効を確かめて多くの薬草を発見したとされています。
 これが、「神農伝説」と云われるものです。「神農」は、農業の神であるとともに、医薬の神でもあるのです。このよう
 に、現在漢方薬といわれているものは、もともと、食べ物から発生してきていたのです。

 中国歴代の皇帝たちも、長寿や健康を願って、あらゆる手立てを尽くそうとしました。その願いを何とか叶えようと
 名医の研究が重ねられてきたのです。その永い歴史の中から、数々の漢方薬に関する医書が残されてきました。

 西暦紀元前初め頃に完成されたと云われる『神農本草経』の6世紀頃の改訂版にも、薬というより食べ物と思われ
 るものがたくさん漢方薬として紹介されています。
 栄養・滋養があって美味しいもの、それが食べ物のあり方なのです。

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 中国歴代の皇帝が求め続けたものを不老長寿
  宮廷料理から出発した「薬膳」、薬としてではなく、健康によい「食」として日常へ
 
 
中国料理は、世界の料理に中でも栄養のバランスが良く美味しいものです。今日では中国料理に漢方薬を上手に
 加えたものが特に「薬膳」という名で登場しました。

 しかし、「薬膳」そのものは、すでに古くは殷の時代に作られていました。皇帝たちの健康維持のために、専門の食医
 たちが、 味はもとより、色や香りや盛りつけなどを考え、その体質に合わせて漢方薬を配合したものでした。このよう
 にもとは宮廷料 理として出発したのですが、1980年、中国四川省の成都にある同仁堂という漢方薬店が薬膳レス
 トランを開いてから、世界に知られるようになりました。

 身体の健康を考える上で、漢方薬は以前から世界的なブームとなっっていましたが、中国本土では、一般に生薬を
 手軽に買っては、家庭での「薬膳」を日常的な感覚で用いています。中国医学では、薬物も食物もお互いのより良い
 点をうまく取り入れて栄養と治療、そして強壮の作用を発揮させようということなのです。

 「薬膳」はあくまで、病気の予防と、健康増進ということを、主な目的としたものと考えてください。薬としてとらえる
 のではなく、ヘルシーな「食」として楽しむ事が良いかと思います。ただ、単に料理に漢方薬を配合することだけでは、
 体にとって逆の作用を起こすこともあります。個人の体質や体調、季節などをきちんと把握しておかなければ、その
 効果は望めません。

 「薬膳」の思想には、現代の医学が不得意としている、体質改善や、季節に合わせた体調の調整といったことに関
 して大きな役割をするでしょう。

 そのためには、中国医学に対する正しい認識を持つことが重要なものになってきます。

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 体質を改善する食物をとるー薬膳の考え方
 
 中医体質学では、人間の体質を大きく七つに分類しています。これらの分類法は、中医学独特である「証」という概
 念に基づくものです。

 「証」とは、私達の自覚症状や、顔色や舌の様子などの外部の様子などを分析、総合して規定したものです。
 さらに病気の性質や部位、体の抵抗力と病気の原因となるものの力関係を定めたものとなっています。

 この分類法は、数千年におよぶ経験の積み重ねによってあみ出されてきたものなのです。これらの体質分類は、
 あくまでも基本的な分類であって、現実にはこれらが、いくつも混ざりあっている場合が多いものです。一つの
 目安として下さい。

 病気の予防や治療に、食の占める割合が非常に多く求められるのが、中国伝統栄養学の考え方です。
 私たちの身近な食品を、この考え方で配合すれば、それはもう「薬膳」です。

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 自然とと体のヘルシーな関係(五行論)陰と陽。自然のあらゆる事はこの二元論から

 私たちの暮らしには、昔からの旬のものをいただくという習慣がありました。今では季節に関係なく一年中、何でも
 あるという時代になりましたが、しかし、これは大変理にかなった習慣でした。

 冬の寒い季節には、体の温まるものを食べることによって、保温を心がけ、夏の暑い季節にはナスやキュウリ、スイカ
 などを食べることによって、体の熱を冷ましていたのです。

 昔から中国では、このような季節の移り変わりと食べ物の関係をうまく捉えて、食養生としていたものです。このよ
 うな考えに影響を与えたものに陰陽論と五行論があります。

 陰陽論は、陰と陽という相対的が概念で、宇宙や自然のあらゆる事柄を二つに分けて陰陽二つがあって初めて一
 つになるという考え方です。例えば
         
太陽 地上 
地下
 というようになります。

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 「薬(医)食同源」、美味しく、そして身体によいものを、食べ物も薬も同じ源から。

 この陰陽二元論は、紀元前三百年頃の周の時代に易に結びついたと云われています。さらに中国医学に、大きな
 影響を 与えているものに五行論があります。陰陽論が自然の現象を二元的に論じたものとすれば五行論は、自然
 界に存在するも の全てを「木・火・土・金・水」の五つのパターンに分けて解釈しようということで、全ての事柄が、
 この五種の物質の相互作用・相互変化を受けて運動しているという考え方です。

  

 つまり、人間の内臓や組織、器官や精神状態でさえも、全て五行に分類されて、お互いに関係しあっているという
 ことです。このような哲学の思想が、医学に結びついたところに、西洋医学にない独特な概念が生まれたのです。

 また、漢方による病気の治療も、この五行論を応用し、各臓器や器官の相互関係を考慮した治療を行っています。


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   五行論による食べ物と季節の関係

 
 春は「木」に関係し、全てのものが成長します。五臓は肝に属していて、肝の働きが盛んになるので、それを補うことが
 必要です。そこで、枸杞子・菊花・ほうれん草・レバーなどを用いましょう。

 夏は「火」に属し、暑いので身体は涼しいものを求めます。緑豆 ・キュウリ・スイカなど寒涼性のものをどうぞ。

 長夏(土用)は「土」に属し、湿気が多いので、あっさりした味で利尿作用のあるものを用いましょう。
 鯉などが適しています。

 秋は「金」に属し、乾燥した体を潤す梨・百合根・柿などがよいでしょう。

 冬は「水」に属し、寒いので鮟鱇・ニラ・ニンニクなどがよいでしょう。

 このように食品そのものにそれぞれ、湿・寒性などの性質が含まれます。

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 食物のエネルギーを「気」でいただきましょう。元気・根気の「気」がなくなると「ビョーキ」です。
 
 「薬膳」を生み出した中国伝統医学の基本にある、”食べ物は薬である”という考え方の立場からみると、食べ物
 そのものを「気」として捉えていることが分かります。よく考えてみると、私たちの回りには「気」のつく言葉がたくさ
 んあります。

 元気・根気・精気....これらにある「気」がなくなると病気ということになります。

 「気」とは、単純にいってしまえば、全身のエネルギー源のことであり、生命の活動を「気」の昇・降・出・入のあり方と
 しています。私たちが、口にする食べ物は、その「気」を生み出す物質的な基礎ということなのです。

 中医学では、人体を一つの小宇宙として捉え、その体に送り込まれる食べ物や薬物を、五行論に基づいて、五つの
 性格を与えています。

 寒性・熱性・温性・涼性の四気であり、その間にある平性です。

 紀元前四百年頃に、完成されたという『神農本草経』は、漢方薬書の元祖ともいうべきものです。ここにも古代
 中国の人々の自然観である陰陽論や五行論の自然哲学が流れています。

 その良い面を長い歴史の中で受け継いだきた中国伝統栄養学では、食べ物を四気・五味・帰経に分類しています。

 四気とは、寒・熱・温・涼の四種類の性質のことです。これは身体の食べ物に対する反応を捉えて分類したものな
 のです。 飲食した時に身体を冷やす性質のものを寒・涼性に分類しています。寒と涼・熱と温は、それぞれの程度
 の違いで分類します。

 一般的には、手足がほてったりという、温熱性の状態には、寒涼性の食べ物を用います。手足が冷たかったり、寒さに
 弱いといった寒涼性(陽虚)の状態の時には、温熱性のある食べ物を用いるというようになります。

 甘い・苦いも身体に作用するのです(四気五味)。

 人は美味しいものを食べることによって、身体に栄養がつくものなのです。どんな食べ物にも味があり、その味も
 それぞれの性質を備えているのです。

 中医学では、この味の性質を五つに分けており、辛・甘・鹹・苦・酸の五味です。この他、味の薄いものを淡といい、
 昔の中国では、これを甘に入れていましたが、実際にはその作用が違うので六味ということになっています。

 また、薬物や食べ物が身体のどの部分に作用するかを説明する帰経という言葉があります。食べ物は、薬物程
 はっきりとした傾向をもっていませんが、食の効果を的確に発揮させるためには、その帰経を知ったうえで上手に
 活用する必要があるでしょう。

   

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