阿弥陀寺だより

平成19年秋季 第13号
  
住職認証を受けて
       阿弥陀寺住職 野口泰宏

 去る平成19年7月19日付で浄土門主(総本山知恩院門跡)より、阿弥陀寺第二十二世住職としての認証辞令を拝受いたしました。
 今は、その責任の重さを痛感するとともに「こんな私で良いのだろうか」という気持ちで胸一杯です。
 阿弥陀寺は今から約450年前に、清譽浄心大徳というお坊さんによって開かれた歴史あるお寺です。また、地域の皆さんによって支えられてきた伝統ある阿間河滝のお寺でもあります。
 今まで守られ、培(つちか)われてきたこの法灯を継承していくことは決して一人でできるものではありません。
 皆さんとともに手を取り合って、たとえ小さな光のひとつでも灯せるよう精進したいと思っています。
 最後に私の好きな相田みつをさんの詩を紹介して、ごあいさつに代えさせていただきます。
                                                  合掌
 
ただいるだけで

    あなたがそこに
     ただいるだけで
    その場の空気が
     あかるくなる
    あなたがそこに
     ただいるだけで
    みんなのこころが
     やすらぐ
    そんなあなたに わたしもなりたい
                   みつを
 


来年3月30日(日)の晋山(しんざん)式に向け
準備委員会が設立されました


 来年3月30日に挙行予定の晋山式(新住職襲名披露式)に向けて、下記の委員の方々による準備委員会が発足しました。
委員は次の方々です。
◎親受(新住職の親代わり)…上田全紀氏
◎委員長…上田和夫氏
◎副委員長…奥 朝夫氏
◎委員(順不同)…奥 時夫氏、植田成雄氏、植田 進氏(武平分)、植田文夫氏(四郎三郎)、植田 弘氏、大荷安男氏、植田勝二氏、植田茂雄氏、植田春男氏、植田修三郎氏、植田良太郎氏、植田幸和氏、奥 建司氏、中野久男氏、植田廣一氏、奥 光明氏、奥 徳夫氏、植田敬二郎氏、奥 征三郎氏、本田辰一氏、植田 隆氏(幸右ヱ門)、奥 次一郎氏、泉本将明氏、奥 周造氏、植田博富氏、植田吉通氏、大荷俊夫氏(以上30名)

 11月上旬から中旬にかけまして、上記委員の方々が晋山式に掛かる諸経費のご喜捨のお願いと晋山式当日のお稚児(ちご)行列のご案内を持って各ご家庭へ伺います。
 諸費多端の折、檀信徒の皆様には誠に恐縮ですが、ご理解をいただき、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


晋山式とは…

 晋山式とは、進山式・入院式・進院式ともいい、新命(新しく住職となる者)が初めて住職として寺院に入る儀式のことです。「晋」とはすすむで「進」と同じ意味であり「山」は「寺」のことを指します。
 晋山は、新住職が寺に入ることです。それは、たとえ先代住職の弟子として何年もその寺に住んでいたり、また住職任命の辞令を受けて実際に寺の仕事をしていても、この晋山式を済ませるまでは、一寺の住職としての扱いをしてもらえないのが昔からのしきたりです。僧侶にとって、一世一代の大行事で、古来から厳重な慣例に守られてきた儀式です。
 この式は、@中宿・A行列(庭儀式)・B開門式・C堂内式・D書院式の5部で構成されています。
 まず、所定の中宿から檀家総代ー新命ー法類(寺の法縁にあたる親類)と共に行列を作って練り、門前で「開門の式」を行い、諸堂・墓所を巡拝して本堂に入り、伝灯の什物や過去帳などを先代住職から引き継ぎ、入寺の報告法要を行い、書院で賀を受ける(俗に茶昆布式ともいう)ことを慣例としています。
 檀信徒の皆様や町内の方々には、多々ご迷惑をおかけしますが、よろしくご理解いただきますよう伏してお願いいたします。



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