阿弥陀寺だより

平成20年春季 第16号
  
晋山式を終えて
 
住職 野口泰宏


 入堂皆様のお蔭をもちまして、去る3月30日に無事、晋山式を盛大かつ厳粛に執り行うことが出来ました。
 伝統ある阿弥陀寺の二十二世の法灯を継承させていただくこの儀式が挙行できましたのも、檀信徒をはじめとした多くのお方のご喜捨や温かい励ましのお言葉、お力添えの賜物であると深く感謝いたしております。
 私自身も今まで以上に開かれた阿弥陀寺にすべく、精進努力してまいります。
 今後も相変わりませず阿弥陀寺の護持興隆のためにご理解とお力添えを賜りますよう伏してお願いいたします。
 なお、晋山式の様子を記録したDVD又はVHSのビデオカセットを貸し出し中です。お気軽にお申し出下さい。

稚児行列










庭儀式

晋山式の模様がテレビ岸和田で放映されます

 3月30日の晋山式の様子が、テレビ岸和田で放映される予定です。
 「ビデオめい作座」という番組の中で流れます。
 放映日と時間は以下のとおりです。(都合により急な変動があるかもしれません)
放映日:平成20年5月14日(水)
時間:午後0時30分、午後2時30分、午後4時30分、午後6時30分、午後8時30分、午後10時30分、翌日の午前0時30分 の計7回
 いずれも30分番組で、内容は同じものです。
 よろしければご覧いただいて、ご感想など、お聞かせください。


写経をしてみませんか?

 お経は見るだけでも、読むだけでも功徳があるとされています。ですから一字一字ていねいに心を込めて書く写経は、なお功徳があると言われています。
 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の書いた『耳なし芳一』は写経の功徳を書いた有名な話です。平家の亡霊にとりつかれた芳一は、住職が身体中に書いてくれた『般若心経』のおかげで命をとりとめますが、書き忘れた両耳だけはそぎ落とされてしまいました。
 阿弥陀寺では『般若心経』の他にも『一枚起請文』『発願文』の3種類を用意しています。
 忙しい日々だからこそ、少しの時間の余裕をもって、心を鎮めて経文を書いてみませんか?
 興味のある方は、どうぞお気軽に阿弥陀寺までお尋ねください。


えっ、これも仏教語 その3

 これから少しずつ暑くなっていきますが、汗をかいた後のよく冷えたビールは最高の醍醐味(だいごみ)です。
 さて、この醍醐味という言葉は、物事の本当の楽しさ、深い味わいのことをいいます。
 『涅槃経』というお経の中に「醍醐」は牛乳の最もおいしいところと書かれています。 牛乳を精製してそのまま時間をおいておくと5つの味に変化していくといいます。この最後(5番目)の味が「醍醐」で、濃く甘い液体になります。
 仏教では、お釈迦さまの教えを最高のものとして「醍醐味」としています。
 牛乳の「醍醐」はインドの言葉で「サルピス・マンダ」といい、この「サルピス」という言葉が、皆さんご存知の乳酸飲料「カルピス」のおおもとの語源になっているのです。おもしろいですね。



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