阿弥陀寺だより
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平成21年春季 第20号 |
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家族で「いのち」について話していますか
私たちは毎日、いろいろな食べ物を食べていのちを支えています。食べ物はすべて生き物です。それぞれの「いのち」があったのです。
日本人の出す残飯の量は世界一とも言われています。「もったいない」という思想があった日本人が、いつからこんな無駄をするようになったのでしょうか。「物が豊かになって、感謝の心を忘れたからだ」という人もいます。
ここでお願いがあります。毎日の食前と食後に手を合わせ「いただきます」「ごちそうさま」と家族みんなで言ってほしいのです。そして、これを毎日続けていただきたいのです。
「私たちが食べている物はすべて生き物であり、それらのいのちをいただいている、しかも天地をはじめ様々な力がそれを育み、多くの人々の労力があってこそ、この私が食べることができる。だから感謝をしなければならない」 これは、「いただきます」「ごちそうさま」の習慣の中で私たちの心に自然と育ってきます。そうすると、他者に対する思いやりや優しさも芽生えてくるでしょう。
今日、日本人の道徳観の欠如が問題となっていますが、その原因は家庭での教育がなされていないことにあると指摘されています。こうしたことを改めるためにも、食前食後の言葉を家庭の中で実践し、伝えていっていただきたいのです。
春のお彼岸、お墓参りの終わった夕食の席で、こんな事を話し合えたらいいですね。 |
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平成23年(2011年)
元祖法然上人800年大遠忌が奉修されます
法然さまが建暦2年(1212年)正月25日、極楽世界へおかえりになられてから、平成23年(2011年)で800回忌にあたります。
この大遠忌は、お念仏の信仰に生きる全ての人々が、共に法然さまに報恩感謝のまことをささげる大法要です。
この大遠忌に備えて法然さまの教えに生きる人々の心のふるさとである知恩院では、現在国宝となった御影堂の建立(1639年)以来の大修理をはじめとするさまざまな事業をおこなっています。
800年大遠忌報恩の記念事業は皆様のお気持ちが集まり、その輪が広がって成し遂げられるものです。
皆様のご理解とご協力を伏してお願いいたします。 |
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春季彼岸会のおつとめは
3月20日(祝)午後1時半から
例年のとおり、春季彼岸会の法要をつとめます。
今年の彼岸の入りは3月17日(火)です。
ご先祖や有縁の方々のご回向をさせていただきます。先立たれたご先祖を偲び、感謝の気持ちを皆さんと一緒にささげましょう。
なお、ご回向の後、前住職による法話も予定しております。
ご家族、ご近所お誘いあわせて、阿弥陀寺へお参りください。
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えっ、
これも仏教語 その5
「作法」(さほう)
茶の湯などに代表される「作法」は、精神的なマナーとしてだけでなく、機能的にも合理的な方法となっています。
「礼儀作法」などとよく使われるこの言葉は、もともと修行僧の立居振舞(たちいふるまい)を指す言葉でした。日常生活の寝起きから礼拝、仏事などのノウハウが「作法」と呼ばれていたのです。
仏教が浸透している日本やアジアの国では、この修行僧の「作法」を日常の手本とするところが多いようです。それが礼儀ともなって習慣づけられています。
複雑な現代社会では礼儀作法も乱れがちですが、人間関係の基本がおかしくなる前に、初心に戻って日常的な「作法」を見つめなおすことが大事かもしれませんね。
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