阿弥陀寺だより |
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平成23年春季 第29号 | ||
お彼岸の起こり 阿弥陀寺住職 野口泰宏 彼岸会はインドでも中国でもなく、日本ではじめられた行事です。その最初の記録としては、大同元年(八〇六)崇神天皇のために国分寺の僧に、春秋二季の七日間にわたり、金剛般若波羅蜜多経を転読させたのが彼岸の行事のはじめといわれます。 彼岸会は平安時代の半ばには恒例の行事になっていたようです。また彼岸を春分、秋分の日(の前後七日)にさだめたのは、次のことが起源とされます。 中国、唐代の僧で中国浄土教を大成した善導大師の『観無量寿経疏』の中に「念仏して西方浄土の往生を願うには、春(三月)・秋(九月)の、日が真西に没する時期がもっともふさわしい。なぜなら浄土は日が没する真西の方位にあり、その方位を念じて往生を願うことは浄土を思い起こすのにふさわしいからだ」という意味のことが説かれています。 つまり浄土の教えでは、彼岸は西方浄土であり、浄土を念ずる日である、ということになります。 また別の説では、在家の人は普段は生業に忙しく、仏道を修行したり、善根功徳を積むことが容易ではないので、春秋二季の七日間、悪を止め、善事を実行する週間と定めたのが彼岸の行事である、というものです。 なお、一九四八年に制定された「国民の祝日に関する法律」によれば、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」であり、秋分の日は「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日」とされています。 春分・秋分の日が「中日」と定められたのは天保十五年(一八四四)の天保暦からです。 |
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春季彼岸会のおつとめは 3月21日(祝)午後1時半から 例年のとおり、春季彼岸会の法要をつとめます。 今年の彼岸の入りは3月18日(金)です。 ご先祖や有縁の方々のご回向をさせていただきます。先立たれたご先祖を偲び、感謝の気持ちを皆さんと一緒にささげましょう。 なお、ご回向の後、前住職による法話も予定しております。 ご家族、ご近所お誘いあわせて、阿弥陀寺へお参りください。 |
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法然上人800年大遠忌参拝 3月30日午前8時に出発 来る3月30日(水)に、阿弥陀寺より「法然上人800年大遠忌団体参拝」を行います。 申し込みをされた方は、当日、午前8時までに実行倉庫前に集合してください。 数珠、袈裟(お持ちであれば)をご持参ください。 |
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どんな花を供えたらいい? 「仏前や墓前にお供えする花は、どんなものが良いのですか」 と時々聞かれますが、「トゲのない花、毒々しい色でない花、嫌な臭いのしない花」で、清潔な感じを与える花であれば良いと思います。 特に白い花は清潔感を与え、尊ばれています。といっても普段のお供えに、あまり高価な花を求める必要はありません。どこでも手軽に求められ、清々しくいきいきとした花を、心をこめて仏前にお供えしたいものです。 |
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皆さんも気をつけて あるお母さんが電車に乗っていた時、その子どもがケータイに電話を掛けてきた。 「もしもし、なに? いま電車の中やから、用があるんやったら、はよ言うて」 と、大きな声で言った。子どもが聞いた。 「家のカギ、どこに置いてるんか、教えて」 「家のカギかいな。言うで、よお聞きや。玄関の前に植木鉢があるやろ、その下や。植木鉢の下」と、大きな声で言ったあと、しまったという顔をして、「あーあ、皆に知られてしもうたがな」 |
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