阿弥陀寺だより |
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平成24年春季 第33号 | ||
本当の幸せとは 住職 野口泰宏 「あなたは幸せですか?」 こう聞かれて、すぐに「はい、幸せです」と答えられる人が何人いるでしょうか。 多くの人は、もっとお金があれば、時間があれば、健康であれば……と不足をあげるのではないでしょうか。 不足ばかりに目がいくと、いつまでたっても幸せと感じることはできません。そればかりか「命」には限りがあります。人は必ず「死」を迎えます。この世での永遠の命は存在しないのです。 誰でもいずれ死ぬことはわかっています。それを認めていかに最期を迎えるかを思えば、いかに生きるべきかがわかります。 「身のまわりにあるものすべてが私を生かすため、幸せにするために存在してくれている」と感謝の心で満たされれば「幸せ」を感じることができるでしょう。 自分の目には見えない力、つまり阿弥陀さまに護(まも)られ、ご先祖さまに守られていると確信すれば、感謝の気持ちが起こります。すると自然に手が合わさり、口に「南無阿弥陀仏」とお念仏が申せるようになり、安心して人生を歩むことができます。 そして「やすらかな最期」というように、思いわずらうことなく西方極楽浄土に往生することができます。 阿弥陀さまのお救いを願い、お浄土に往生することを目指し、「南無阿弥陀仏」とお念仏を申すことこそが、真の幸せな生活といえるのではないかと思います。 |
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春季彼岸会のおつとめは 3月20日(祝)午後1時半から 例年のとおり、春季彼岸会の法要をつとめます。 今年の彼岸の入りは3月17日(土)です。 ご先祖や有縁の方々のご回向をさせていただきます。先立たれたご先祖を偲び、感謝の気持ちを皆さんと一緒にささげましょう。 なお、ご回向の後、前住職による法話も予定しております。 ご家族、ご近所お誘いあわせて、阿弥陀寺へお参りください。 |
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「合掌のこころ」 合掌は、古来よりインドやスリランカ、タイ等で使われている礼法で、仏様に対してだけでなく、人と人とのあいさつでも使われます。 私たちが普通に用いる合掌は「賢実心合掌(けんじつしんがっしょう)」といい、内に抱く拝む心が外に表れた姿です。左右両手の指と手のひらを正しくそろえて、胸の前でやや斜めに堅く合わせます。 指はまっすぐ伸ばし、指と指との間をあけないで、左右の手のひらを密着させます。仏様と私たちが一体であるということ、また一心を表し、拝む人の信心が賢固なことを示しています。私たちが合掌をすると、おのずから心が清められ、仏様と通ずることができるのです。また相手を敬う気持ちが表現されます。 合掌したときは、両手をこすったり、たたいたりはしないことになっています。 |
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毎日のおつとめ 日常勤行式 その3 前々号に引き続き、毎日のおつとめ「日常勤行式」を少しずつ見ていきましょう。 四奉請(しぶじょう) あらゆる仏さま、菩薩さまを道場にお迎えする心でおとなえします。 奉請十方如来入道場散華樂(ほうぜいしほうじょらいじとうちょうさんからく) 奉請釈迦如来入道場散華樂(ほうぜいせきゃじょらいじとうちょうさんからく) 奉請弥陀如来入道場散華樂(ほうぜいびたじょらいじとうちょうさんからく) 奉請観音勢至諸大菩薩入道場散華樂(ほうぜいかんにんせいしょたいほさじとうちょうさんからく) (訳) あらゆる仏様にお願いいたします。どうぞこの修行の場においでください。花を散じてお迎えいたします。 お釈迦様にお願いいたします。どうぞこの修行の場においでください。花を散じてお迎えいたします。 阿弥陀様にお願いいたします。どうぞこの修行の場においでください。花を散じてお迎えいたします。 観音・勢至の両菩薩様をはじめ、諸々の菩薩様方にお願いします。どうぞこの修行の場においでください。花を散じてお迎えいたします。 |
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