阿弥陀寺だより

平成24年夏季 第34号
  
小さな思いやり
     住職 野口泰宏

 東日本大震災からまもなく1年半が経とうとしています。 地震と津波、それと福島の原発事故は国土をずたずたにしてしまいました。遅々として進まない復興と国の対応にやるせなさがつのります。 そんな中、心あたたまるエピソードの数々が、各地で語られています。
★津波から逃れたお母さんの話
「歩道橋の上に逃げました。一緒に逃げた人たちが周りを囲んで暖めてくれた。自分の着ている上着を脱いで赤ん坊にかけてくれた。おかげでこの子も私も無事でいられたんです。」

★避難所で

 おじいさんが「これからどうなるんだろう」と漏らした時、横にいた高校生ぐらいの男の子が「大丈夫、大人になったら僕らが絶対に元に戻します」って背中をさすって言っていた。大丈夫、未来はあるよ。

★駅のホームで

 ホームで待ちくたびれていたら、ホームレスの人たちが段ボールをくれた。いつも私たちは横目で流しているのに。あたたかいです。

★スーパー・電車で

 物が散乱しているスーパーで、落ちている商品を律義に拾い、そして列に黙って並んでお金を払って買い物をする。
 運転再開した電車で、混んでいるのに妊婦に席をゆずるお年寄り。この光景を見て、外国人は言葉を失ったようだ。

 小さな思いやりの心が積み重なって、大きな大きな思いやりの心になるのでしょう。

8月2日(木)午前8時半からおせがきのおつとめをします

 ご先祖先亡のご回向を行うお施餓鬼を、例年のとおりおつとめさせていただきます。
 施餓鬼供養は、有縁・無縁の精霊に功徳をたむける法要です。
 ご先祖に英霊が在るお家は、午前8時半までにお参りください。一般の回向の前に英霊回向があります。
 また、新たに永代せがきを申し込まれたお家(初盆のお家など)は、施餓鬼会の最後(午前10時半すぎ)に一霊ずつご回向させていただきます。ご親族の方々でお参りください。

お盆のお参り
町内は8月13日(月)早朝から

 お盆の町内の棚経参りは、8月13日(月)の早朝より、お参りさせていただきます。
 一軒一軒、できるだけ早くお参りさせていただきたいのですが、時間の問題もあり、なかなか皆さんのご希望どおりにいかず、毎年ご迷惑をおかけして申し訳なく思っております。
 13日中には必ずお参りさせていただきますので、どうかご了承ください。

毎日のおつとめ
日常勤行式 その4


 前号に引き続き、毎日のおつとめ「日常勤行式」を少しずつ見ていきましょう。

  
懺悔偈(さんげげ)
 遠い過去より現在までの間におかしてきた一切の悪業を悔い改める気持ちでおとなえします。

我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋痴(かいゆむしとんじんち)
従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)

(訳)
 私は昔から数え知れない罪をおかしてきましたが、それは限りなく遠い過去からの貪り(むさぼり)・怒り(いかり)・愚かさ(おろかさ)によるものです。
 それらは私の身体・言葉・意識によって生まれたものです。
 今、その一切を反省し、懺悔いたします。


「泥沼の 泥に染まらぬ 蓮の花
(私たちもそういう心であり続けたいですね。)


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