阿弥陀寺だより

平成24年冬季 第36号
  
「お仏壇中心の生活を」
     住職 野口泰宏

 チーン チーン ナムアミダブツ ナムアミダブツ…
 「あっ、おばあちゃんのお参りが始まった」
 太郎くんはお仏壇の前へ走って行きました。この家の一日は、おばあちゃんのお参りから始まります。
 「どうぞ、今日も一日お願いします。ナムアミダブツ…」
 朝だけではありません。珍しい物を頂いた時は、まずお仏壇の仏さまへお供えします。そして、朝のお水やお茶などのお初も必ずお供えをして今日生かされていることに感謝します。
 お父さんが、「はい、おみやげ」とお菓子を買ってきてくれても、まず仏さまへお供えしてという具合に、どんなことでも、まずお仏壇の仏さまへお供えします。
 このようなことは、どこの家庭でも見られた光景で、ごく当然のことでした。お仏壇は家庭の精神的な中心となるものです。
 欧米の人が日本の家庭を訪れて驚かれることのひとつが、家の中にお仏壇があり、朝夕に仏さまを拝まれていることだそうです。欧米の人々は日曜日に教会のミサに行く習慣はありますが、家の中に教会を持っている人はありません。
 この点からみると、日本人の美しい道徳心は、お仏壇を通しての宗教心から育まれると言えるでしょう。
 ですから何かあったら、まず、お仏壇にお参りして、心静かに自分をみつめてから次の行動を起こすことが良いのです。
 仏さまは決して裏切ることなく、いつでもどんな時でもあなたを見守ってくださっているのです。

修正会(年始のおつとめ)は1月2日(水)午前10時から

 新年、最初のおつとめを1月2日午前10時から阿弥陀寺で行います。
 社会の平和と人々の幸福を祈って、法会(ほうえ)を修します。これを修正会といいます。
 無事に新年を迎えられたことをご本尊さまに感謝し、また、この一年すこやかに過ごせるよう、新しい年が幸せな年となりますよう共に願いましょう。
 皆さんお誘いあわせの上、老若男女を問わず、お参りくださいますようお願いいたします。


文殊会を1月14日(成人の日)に開きます

 智恵の仏様である文殊さまのおつとめを、阿間河滝町子ども会のご協力のもと、1月14日(成人の日)に行います。
 内容は、
◎子ども会の役員さんによる餅つき
◎とんど(古いしめかざりやお守りなどのお魂を抜いて火にあげます)、ぜんざいの接待
◎おつとめ、受験生の合格祈願
◎「コール・ブリランテ」によるコーラス
◎落語

 を予定しています。
 後日、子ども会の役員さんから配られる絵馬に「願いごと」を書いて、当日持ってきてください。
 たくさんのお参りお待ちしています。

おてつぎ信行奉仕団に参加しました 

 先日、10名の方々と知恩院へ1泊2日でお参りしてきました。とても有意義な2日間を過ごしました。

おてつぎ信行奉仕団


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