阿弥陀寺だより

平成25年冬季 第40号
  
「法事はなんのため?」
     住職 野口泰宏

 「法事」と聞くと多くの方は○回忌という年回法要を思い出されるでしょう。「法」とは仏さまの教え、「事」とは物事を行うという意味がありますから、本来は「仏さまの教えを実践すること」が法事であり、毎日仏さまにお茶湯やご飯を供えたり、お勤めをしたりすることも全て法事といえます。
 仏さまを敬う心や行い、また仏前に物品を捧げることを「供養」といい、亡き人のために供養することを、追善供養、追善回向といいます。
 追善とは、私たちが亡き人の為に善い行い(善根功徳)を積むことによって、極楽浄土にいらっしゃる亡き人が早くさとりを開き、私たちを見守り、導いてくださることを願って、その功徳をめぐらし向けることを「回向」といいます。
 回向は自分が積んだ功徳を自分のためだけでなく、他の人に振り向けること、正確にいえば、阿弥陀さまにお願いして「亡き人のもとに功徳を届けていただくこと」で、すべての人が極楽に生まれて、ともにさとりへの道を歩むことを願うという、大きな慈悲の心をあらわす行為なのです。心をこめて「南無阿弥陀仏」とお念仏をとなえることが最高の功徳であり、追善供養となります。
 法然上人は「亡き人のためにお念仏をとなえれば、阿弥陀さまが亡き人をみ光で照らしてくださり、極楽浄土でのさとりへの歩みをますますすすめてくださる」とおっしゃっています。
 皆さん方とともに、「南無阿弥陀仏」の日暮らしを送らせていただくことこそが、最高の追善供養となるのです。

修正会(年始のおつとめ)は1月2日(木)午前10時から

 新年、最初のおつとめを1月2日午前10時から阿弥陀寺で行います。
 社会の平和と人々の幸福を祈って、法会(ほうえ)を修します。これを修正会といいます。
 無事に新年を迎えられたことをご本尊さまに感謝し、また、この一年すこやかに過ごせるよう、新しい年が幸せな年となりますよう共に願いましょう。
 皆さんお誘いあわせの上、老若男女を問わず、お参りください。皆さんとともに、新年を寿(ことほ)ぎましょう。

文殊会を1月13日(成人の日)に開きます

 智恵の仏様である文殊さまのおつとめを、阿間河滝町子ども会のご協力のもと、1月13日(成人の日)に行います。
 内容(予定)は、
◎子ども会の役員さんによる餅つき
◎とんど(古いしめかざりやお守りなどのお魂を抜いて火にあげます)、ぜんざいの接待
◎おつとめ、受験生の合格祈願
◎「コール・ブリランテ」によるコーラス
◎落 語
 を予定しています。
 後日、子ども会の役員さんから配られる絵馬に「願いごと」を書いて、当日持ってきてください。たくさんのお参りお待ちしています。

今年も一年間、有難うございました

 今年も残すところわずかとなりました。皆さまにとって、どのような一年だったでしょうか。
 さて、正月に雑煮を食べ、一家で神社に初詣をするのは、多くの日本人の習慣になっていて、これをしないと正月らしい気分がしないという人が多いと思います。
 ところで、神社に参られる前に忘れないでほしいのが、我が家のお仏壇にお参りすることです。 今日ここにこうして、新しい年を家族そろって迎えることができたのも、それはただの偶然ではなく、はるか昔から、途絶えることなく生命の火を灯しつづけて来てくれた、何代にもわたるご先祖様のおかげであり、そう思えば、こうして人として生まれ、生きていることを(そこには色々つらいこと、苦しいことがあるにせよ)、深く感謝すべきでしょう。
 仏壇の前で手を合わすのは、何かを祈願するというよりも、そうした感謝の気持ちを、合掌という形で表すのです。
 「ご先祖様おめでとうございます。こうして家族みな無事で正月を迎えました」と報告すれば、新春らしい晴れやかな気持ちになるものです。
 お子さんたちに、小さいうちから感謝し、手を合わせる習慣をつけておくと、きっと心の優しい人に育つと思います。


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