阿弥陀寺だより

平成27年秋季 第47号
  
「彼岸花におもう」

 秋彼岸の時期に咲く花に彼岸花があります。この彼岸花にちなんだ投書が、数年前のある日の新聞に寄せられていました。投書の主は、当時、兵庫県在住の六十九歳の男性でした。
 内容は次のようなものでした。
「秋の彼岸ごろに咲くヒガンバナを見ると、子どものころ、父母と墓参りに出掛けたことを思い出す。野路に咲くこの赤い独特な花からは怖いような印象を受けたが、いま思うに、墓前にはよく似合っていたと思う。また、この花は、亡き父を思い出させてくれる《心の花》でもある」というものでした。
 昔から彼岸花は、縁起の悪い花とされてきましたが、この男性にとって、彼岸花は亡き父を心に留めさす「心の花」だったのです。
 また、彼岸花の花言葉には「また会える日を楽しみに」というものがありますが、それはこの世だけに限ったことではありません。彼岸である極楽浄土においても同じなのです。つまり、亡き方ともう一度、会える場所こそが、彼岸である西方極楽浄土という世界なのです。
 これを「倶会一処」といいますが、此岸から彼岸へと、亡き方がおられる極楽浄土に思いをはせ、また会える日を楽しみにお念仏を称えたいものです。

 彼の岸へ 思いを馳せて摘む花に
   阿弥陀仏の微笑みかさなる
 
                          合掌

お十夜を11月17日(火)午後7時30分から
つとめます


 お十夜のおつとめを11月17日(火)午後7時30分より、念仏講と併修して阿弥陀寺でおこないます。
 お十夜とは『無量寿経』というお経の中に
 「この世で十日十夜、お念仏に励むことは、極楽浄土で千年修行することよりもすぐれている」
 「十日十夜お念仏に励めば、必ず阿弥陀さまを見ることができる」と説かれていることから、毎年、秋の中頃に営まれている法要です。
 十夜法要は、阿弥陀さまの本願を信じ、お念仏の尊さを知り、感謝の気持ちを込めてお念仏をおとなえする法会です。これに加えて秋の収穫をご先祖に感謝する意味もこめられていたのかもしれません。 そのためか収穫が終わった11月に行われることが多いようです。
 ひとりではなかなかお称えしにくいお念仏も、みんなで一緒ならばお称えしやすくなります。共にお念仏を申しましょう。
 おつとめの後、泉大津・安楽寺副住職の常住哲也上人による法話を予定しています。
 皆さんお誘いあわせの上、老若男女を問わず、お参りくださいますようお誘いいたします。




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