阿弥陀寺だより

令和3年冬季 第70号
  
物事をどうとらえるか
      住職 野口泰宏

 あるところのお話です。
 家庭環境が劣悪な中で育った双子の兄弟がいました。
 兄は父親と同じように酒浸りで、仕事も続かず堕落した生活を送っていました。
 ある人が彼に質問しました。「なぜあなたは、こんな人生を送っているのですか」
 そうすると彼は
「あんな家庭に育った私はこんな人生しか送れなかった」と答えました。
 弟の方は、仕事も順調で家庭も円満であり、幸せに暮らしておりました。
 ある人が同じように弟に質問しました。そうすると弟は
「あんな家庭に育ったから、私はこのような人生を送ることができた」と答えました。
 双子の育った環境や遺伝子は同じであり、似たような人生を歩んでも不思議ではないのに、全く違った人生を過ごしています。
 父親の姿を見てきて、「これではだめだ」という反面教師としてとらえたのか、その選択は自分自身にあります。
 物事をどうとらえるのか、またどう対応するのかは本当に大切な事です。
 過去から学び、未来を見すえて行動し、想像力を働かせる。これは人間にしかできないことです。
 自覚という言葉を今一度、考えたいものです。
 コロナ禍での行動を一人一人がどう自覚するのかが、私たちの未来を決めていくのだと思います。   合掌


修正会(年始のおつとめ)は、1月2日(日)午前10時から

 新年、最初のおつとめを1月2日午前10時から阿弥陀寺で行います。
 社会の平和と人々の幸福を祈って、法会(ほうえ)を修します。これを修正会といいます。
 無事に新年を迎えられたことをご本尊さまに感謝し、また、この一年すこやかに過ごせるよう、新しい年が幸せな年となりますよう共に願いましょう。
 皆さんお誘いあわせの上、老若男女を問わず、お参りください。皆さんとともに、新年を寿(ことほ)ぎましょう。新年、最初のおつとめを1月2日午前10時から阿弥陀寺で行います。
 社会の平和と人々の幸福を祈って、法会(ほうえ)を修します。これを修正会といいます。
 無事に新年を迎えられたことをご本尊さまに感謝し、また、この一年すこやかに過ごせるよう、新しい年が幸せな年となりますよう共に願いましょう。
 皆さんお誘いあわせの上、老若男女を問わず、お参りください。皆さんとともに、新年を寿(ことほ)ぎましょう。


文殊会を1月10日(成人の日)に開きます

 
智恵の仏さまである文殊さまのおつとめを、阿間河滝町子ども会のご協力のもと、1月10日(成人の日)に行います。
 内容(予定)は、
◎とんど(古いしめかざりやお守りなどのお魂 を抜いて火にあげます)…午前9時から
◎おつとめ、受験生の合格祈願…午前11時から
 を予定しています。
 後日、子ども会の役員さんから配られる絵馬に「願いごと」を書いて、当日持ってきてください。



年回忌のお知らせ

 令和4年、年回忌に当たっているお宅へ12月初旬に郵送でお知らせします。
 来年の年回忌はここのとおりです。


本当の豊かさとは…

 今は物が満ち足りた時代ですが、私たちはいつも不平不満を言ってしまいます。
 真の豊かさとは、すべての欲を満たすことではなく、自分がいかに恵まれているかに気づくことです。
 大自然の恵みや周囲の方々に、感謝の気持ちを持って生きることができれば、人生はもっと豊かになるでしょう。
 今年もいろいろお世話になりました。
 どうぞ皆さまにとって来年も良い一年になりますように…。



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