阿弥陀寺だより

令和7年夏季 第83号
  
ただ、ひたすらに


 ある村に1人の僧侶が現れ、村にお地蔵様2体を奉納しました。
 東の地蔵は「聞く地蔵」といって、願い事をなんでも叶えてくれる。西の地蔵は「聞かぬ地蔵」といって、たまにしか願い事をかなえてはくれません。
 僧侶は、必ず西の地蔵にお参りするのだと言い残して、姿を消しました。村人は東の地蔵にあらゆる願い事をかけて、お参りし、またたく間に金持ちになり、病気も治りました。それから月日が流れて、ある問題が起こりました。
 皆が裕福になったものだから、汗水たらして真面目に働かなくなりました。また、ねたみやひがみの心が湧いてきて、今度はお互いに人の不幸や災難を願う様になりました。
 そんな頃、あの僧侶がまた現れて、村の様子を見て、「西の聞かぬ地蔵にお参りするがよい」と言ってまた姿を消しました。聞かぬ地蔵は願い事を聞いてくれるわけではないので、ただただ無心に拝むだけでした。
 だんだんお参りしているうちに、自分勝手な心に気づき、皆、真面目に働くようになりました。やがて元の平和な村に戻ったのです。
 真の宗教とは、み仏にすべてをお任せすることです。
 自分の都合のよいことだけを考えて、聞く地蔵にばかりお参りしてはいないでしょうか。
 ただただ、素直に「南無阿弥陀仏、なむあみだぶつ」とお称えしてまいりましょう。          合掌




8月2日(土)午前8時半から「おせがき」のおつとめをします 

 
ご先祖先亡のご回向を行うお施餓鬼を、おつとめさせていただきます。
 せがき供養は、有縁・無縁の精霊に功徳をたむける法要です。
 ご先祖に戦没者が在るお家は、午前8時半までにお参りください。(一般の回向の前に英霊回向があります。)
 また、新たに永代せがきを申し込まれたお家(初盆のお家)は、せがき会の最後(午前10時半すぎ)に一霊ずつご回向させていただきますので、お参りください。

                                                                            

 お盆のお参り(棚経)の予定

 お盆の町内の棚経参りは、8月13日(水)の早朝より、お参りさせていただきます。
 お盆は、次の日程でお参りさせていただきます。

・8月9日(土)…寝屋川市、神戸市
・8月10日(
) …初盆のお宅
・8月11日(月)…八幡町、堺市、和泉市、大阪狭山市、泉南市、 田尻町
・8月12日(火)…阪和線より山側の市内、貝塚市、熊取町
・8月13日(水)の早朝より…阿間河滝町
・8月14日(木)…阪和線より浜側の市内
・8月15日(金)午後5時より…精霊送り

 
また、お盆の経木(きょうぎ)をご入用の方は8月2日以降に寺まで取りに来てください。一枚300円です。
 年に一度の先立った方の里帰りです。最も暑い時期ですが、家族そろってまごころをこめてお迎えしましょう。



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