阿弥陀寺だより

令和7年冬季 第84号
凡夫(ぼんぶ)のこころ
      住職 野口泰宏

 み教え聞く身となるまでは
 己が心の愚かさを
 知らず われこそ善人と
 思い上がってみたけれど
 気付いてみれば恥ずかしい
 知恵も力も無いくせに
 己が力でなにもかも
 できるやれると思い込み
 生きているのも 我が力
 喰っていくのも 我が力
 誰の世話にもならんぞと
 力む我が身の体さえ
 生まれた時から死ぬるまで
 人のお世話になり通し
 吐く息 吸う息 みな空気
 水一滴も みほとけの
 恵みなければ得られない
 おかげを知らず愚痴小言
 我が身勝手を棚に上げ
 人の落ち度のあらさがし
 よその秘密を聞きたがり
 言うなといえば言いたがる
 人が困ればうれしがり
 友の成功ねたましい
 少しのことを恩にきせ
 受けたご恩は忘れがち
 見よと言われりゃ見たがらず
 見るなと言えばなお見たい
 するなと言えばしたくなり
 せよと言われりゃいやになる
 あまのじゃくではないけれど
 素直になれば負けたよに
 思う心のひねくれを
 どうすることも出来ぬ我
 ああ恥ずかしや我が心
 地獄行きとは我がことよ
 それを地獄へやるまいと
 四十八願手をひろげ
 救わにゃおかぬご誓願
 弥陀のご恩の尊さを
 知らせたまえる祖師知識
 ああありがたや 阿弥陀仏          合掌


修正会(年始のおつとめ)は1月2日(金)午前10時から

 新年、最初のおつとめを1月2日午前10時から阿弥陀寺で行います。
 社会の平和と人々の幸福を祈って、法会(ほうえ)を修します。これを修正会といいます。
 無事に新年を迎えられたことをご本尊さまに感謝し、また、この一年すこやかに過ごせるよう、新しい年が幸せな年となりますよう共に願いましょう。
 皆さんお誘いあわせの上、老若男女を問わず、お参りください。皆さんとともに、新年を寿(ことほ)ぎましょう。


文殊会を1月12日(成人の日)に開きます

 智恵の仏さまである文殊さまのおつとめを、阿間河滝町子ども会のご協力のもと、1月12日(成人の日)に行います。
 内容(予定)は、
◎午前9時 とんど(古いしめかざりやお守りなどのお魂を抜いて火にあげます)
◎「コール・ブリランテ」によるコーラス
◎「みんなで数珠繰り」
◎午前11時 おつとめ、受験生の合格祈願
 後日、子ども会の役員さんから配られる絵馬に「願いごと」を書いて、当日持ってきてください。たくさんのお参りお待ちしています。



年回忌のお知らせ

 
令和8年、年回忌に当たっているお宅へ12月初旬に郵送でお知らせします。
 来年の年回忌はここのとおりです。




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