このページでは皆さんが、よりライディングのみを楽しむために自転車の性能を100%発揮することを目的に、プロショップならではの専門的な技術を紹介していきます。

 

★リヤユニットDUのベアリング化

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リヤユニットの性能を最大限発揮するために。

リヤユニットDUのベアリング化のページはこちら

 

 

★ハブのシールドベアリング打ち替え

 スムーズな回転がウリのシールドベアリング内蔵ハブが、ある日突然ゴリゴリ?

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気が付くとガタが発生

ステンレスベアリング

 ベアリングの打ち替えの解説はこちらから

 

 

★MANITOUシャーマンスライダープラスのSPVチューニング★

 画期的なサスペンションシステムSPVのトラブルをチューニングして性能を100%発揮します。

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SPVバルブ

精度アップしたパーツ

チューニングの解説はこちらから

 

★特別編組み立て

  当店こだわりの完成車の組み立てを解説しています。

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入荷したところから

完成まで

組み立て解説はこちらです!!

 

T.オイル差し

注油は誰にでも出来る簡単なチューンアップ。きちんとできれば効果は絶大でパーツの本来の性能を発揮できるばかりか、その寿命も延ばします。

 

@ブレーキ

基本的には部品と部品がこすれているところに注油します。特にワイヤーの描く弧の小さいところに摩擦が発生します。

忘れがちですが、レバーや本体にも注油すると、ぐっとブレーキングが軽くなります。

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まず、注油しやすいようにインナーリードを外します。

フレームからもアウターをずらして外します。

軽くたらすように注油します。

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インナーリードは摩擦が大きいので、ここの注油は大事です。

レバー側の注油。

ブレーキ本体の注油

リムやシューにかからない様に!

 

A変速

パシッパシッと決まる変速は気持ちのいいものです。今回はスプリングテンションの弱いリアディレーラーの注油です。

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一番ロー側に変速して、シフトレバーだけHI側にもどすと、アウターが受けから簡単に外せます。

ワイヤーへの注油はアウターキャップをずらして行うと内部に注油しやすいです。

ディレーラー本体への注油箇所は沢山ありますが、基本的には可動部すべて。

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プーリーへの注油は粘度の高い流れにくいオイルが適しています。

 

 

 

Bチェーン

チェーンの寿命は洗浄&注油で決まります。大変そうですがマメにすることでシフティング性能を維持できます。

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チェーンマシーンとディグリーザー

チェーンマシンを自転車にセットしてディグリーザーを注入します。

クランクを逆回転してチェーンを洗浄中。

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ひと通り汚れが取れたらクランクを逆回転させながら、ウエスでディグリーザーをふき取ります。

注油はいっぺんに吹き付けずに一コマ一コマ丁寧に染み込ますようにします。

ひと通り注油が終われば、クランクを逆回転させて余分なオイルを拭き取ります。

 

 

U.グリスアップ

金属同士が接触すると互いに傷をつけ合います。それを防ぐために注油をしますが、ベアリング部等では長時間油膜を維持するために「グリス」を使用します。グリスの効果は他にも水の浸入の防止、ネジのカジリや焼き付きの防止、ネジの締め付けトルクの均一化等様々です。

 

@ヘッド

気が付いたら錆びていた!って事のないように。

 

 

 

 

 

 

 

Aハブ

軽くてガタのない転がりを。

 

 

 

 

 

 

 

Bボトムブラケット

今は、カートリッジ式が主流。ですが、カップ&コーン式も健在。

 

 

 

 

 

 

 

Cその他

ネジ部の焼きつきや、異金属間の固着を防ぐために。

 

 

 

 

 

 

 

 

V.切削修正

メーカーから納品された自転車のフレームは、ショップで最終的な修正をして初めて完成します。手間がかかりますが一旦パーツを外し、フェイシングをして水平を出す必要があります。そうすることによって、自転車本来の性能を発揮することが出来るのです。

 

@ヘッドチューブ

ステアリングの要となるヘッドパーツを固定しているのがヘッドチューブです。そのヘッドチューブが正確に加工されていないとヘッドパーツがきちんと収まらず、ヘッドパーツはもとよりフレーム自体の寿命を縮めてしまいます。特に正確さが要求される加工です。

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新品の状態のヘッドチューブ。塗装がのっているのでフェイシングします。

途中までフェイシングした状態。ヘッドチューブが水平でない場合、削れにムラが出ます。

最終的に全周フェイシングができた状態。下側も同様にフェイシングして終了。

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フェイシングカッターを装着しているところ。切削油を使います。

 

 

 

Aボトムブラケット

ボトムブラケットは人間の出力を直接支える場所です。最近は、高剛性のクランクが主流になってきたのでストレスの掛かる度合いが飛躍的に大きくなってきています。精度の低いままではBBの緩みや異音が発生します。フェイスを整え、面でBBを支えるためにフェイシングが必要なのです。

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新品の状態のBB周り。BBのネジ部まで塗装が入っています。

タッピングツールを装着。

切削油を使用し奥までねじ山をさらいます。

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ねじ山がきれいになりました。

次はフェイシングです。

ねじ山&フェイスが整って完成。

 

Bディスク台座

ディスク台座はハブ軸に対して垂直でないと、その効果は100%発揮できません。いくら調整してもローターの引きずりがある場合は台座のフェイシングをすることで、ほぼ解決します。当店ではディスクブレーキを装着する前に必ずフェイシングを行います。

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新品の状態のディスク台座。塗装も厚いので、フェイシングします。

マグラのディスクオプティマイザーを装着して、台座の精度を確認。結果、前後で約1oの誤差。

切削しているところ。

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片側が終わった状態。

反対側を誤差の分まで切削して終了。

ハブ軸に対して完全に精度が出た状態。

 

Cアヘッドステム

アヘッドステムの中にはフェイスの整っていない物があります。そのまま使用すると、いくら調整してもベアリングにかかる力が均等でないため高価なヘッドセットを使ってもガタが発生したり、ハンドリングがスムーズにいかない等、様々な現象が起こります。そこで、ステムのフェイシングが必要になります。当店では市販品のアダプターがないため、真鍮で作って頂いたものを使っています。

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@工具:BBフェイシングツール

   アヘッドステム用アダプター

Aアヘッドステムの歪みを見るためにアダプターをセットします。

約m1mm程度の隙間が見えます。

B切削するためにアダプターにこの様にセットします。下側を切削します。

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Cこんな感じでBBフェイシングツールにセッティングします。

D万力に固定して切削しているところ。もちろん、切削オイルを使用します。

Eフェイスが整った状態。1周全て削れれば終了。同様に反対側も切削します。