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 めまい



 中医学では、目がくらむ、目がかすむ、フアフアする、頭がふらつく、周囲が
 回転したり揺れ動く、激しいと目を開けておれない、 吐き気などを伴うも
 のを「めまい」の範疇としています。









 脳の機能が異常になるとめまいが起こる
 
 めまいは、脳や目、耳といった感覚器どうしの、情報や刺激の伝達が妨げられたり、過剰に反応したり、 情報刺激
 が不足することで、全身の統一性バランスが維持できないために発生します。

 めまいの原因と発生原因
 
 ①体内で生また病因物質(風や火)によって脳が異常に興奮した。
 ②健康的に活動するための基本物質(気・血・水・精・津液)の通り道を病因物質(気虚・陰虚・陽虚・津液不足・
   気滞・水毒・瘀血)によって塞がれ情報の伝達ができなくなった。
 ③五臓六腑の肉体面と機能面がバランスを失い、基本物質(気・血・水・精・津液)が十分作られず、脳に滋養
   できないため、脳の機能が低下し、情報の伝達が混乱した。


 ※中医学では、体外から侵入したり精神などのバランスが失われたために、発生するものを「実邪」といい、内臓の
   機能が衰え、全身の活動に必要な基本物質が不足して起こるものを「虚邪」といいます。   
   継続して発生する「めまい」、気圧の変化(雨の前日・台風)などで発生する「めまい」もあります。

 継続する内因性のめまい
 
 喜・怒・憂・思・悲・恐・驚など極端な精神の波動で発生するが、内因性のめまいは長期にわたることが多い。


 内因性のめまいの種類
 
1:気虚性めまい 2:陽虚性めまい 3:血虚性めまい   4:出血性めまい  5:陰虚性めまい  
6:気鬱性めまい  7:痰火性めまい     8:痰飲性めまい 9:風痰性めまい  

 めまいの各論
 
 気虚性めまい
  特徴:身体が疲れる、元気がない、食欲がない、軟便下痢か便秘、顔につやがないなどとめまい

 陽虚性めまい
  特徴:身体が冷える、手足が冷える、冷えると症状が悪くなる、小便の回数が多い、水車性の下痢などとめまい

 血虚性めまい
  特徴:顔につやがない、目がかすむ、頭がふらつく、爪の色が悪などとめまい

 出血性めまい
  特徴:出血過多で発生。顔色が蒼白い、動悸がして汗が出る、舌の色が淡白で薄くめまい。

 陰虚性めまい
  特徴:耳鳴り、脱毛、歯が抜ける、物忘れ、足腰が痛い、或は冷える、精力の低下,手のひらや足の裏が冷えたり
       ほてったりする、夜間排尿などとめまい。

 気鬱性めまい
  特徴:自律神経の緊張が強く、胸苦しい、胸がつかえる、呼吸が早く粗い、胸が痛い、お腹の膨満感や痛み、 食欲
       不振、ゲップ、吐き気、すっぱいものが上がる、排便時に腹が痛むが便の量は少ない、憂鬱感、怒りやすい、
       感情の起伏が安定しない、イライラ、女性は月経不順・月経痛などとめまい

 痰飲性めまい
  特徴:白色の痰が多い、胸苦しい、手足がだるい、頭重、不眠、イライラ、目が重い、食欲不振、吐き気
       下痢などとめまい。

 風痰性めまい
  特徴:頭痛、両目がチカチカする、身が重くすぐ横になる、胸の辺りに痰が詰まる、吐き気とめまい。

  
 現代医学的原因
 
 脳障害(脳出血・脳軟化・脳貧血・脳腫瘍)・高血圧症・低血圧症・心臓病・腎炎・神経症・
 胃下垂症中耳炎・メニエール症候群・肩こり・船酔い・妊娠中毒症・更年期障害などの時に
 現れます。

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